見出し画像

年間コース観察会2024 第5回 (7月)

第5回の観察会は人工的に整備された臨海部の里山環境です。外来種が多いのが特徴なので、そこも観察テーマに含めてみました。しかし悪天候が予想されたため、2週間後の天候予備日に延期しました。(実際には土曜日は快晴でした。7月の野外イベントは本当に難しいです…)

天候予備日を待つ間に、ぐんぐんと気温が上がり、ついには今夏は10年に一度の猛暑になってしまいました!命の危険を感じたため今回は、前半を観察会、後半を屋内での勉強会という二部構成に変更しました。

土曜日の気温は35℃。サポートスタッフは暑さに強いGenita_Kさんでした(30℃を超えないと調子が出ない)集合場所から数分で見せたかったチョウトンボが現れると、Tくんがあっという間に捕まえてくれました(この公園はキッズだけが網を振っていいことになっています。)翅が大きく体は小さい不思議なトンボです。

草地の上をふわふわ舞うチョウトンボ♀

観察会パートでは、コナラの樹液に集まるリュウキュウツヤハナムグリ(国内外来種)やアカボシゴマダラ(特定外来生物)に混じったシロテンハナムグリやゴマダラチョウを観察しました。その後、畑のゾーンで、フェンネルでアカスジカメムシや、ススキでエビイロカメムシを探しました。下見時にはいたクワカミキリとエサキモンキツノカメムシは、既に終わってしまっていたのが残念でした。

リュウキュウツヤハナムグリの量がえぐい

昼食後はクーラーの効いた施設に、私の自宅から大量の図鑑を運びこんで、図鑑の多様性に触れる&実際に虫を調べてみよう会を開催しました。キッズは途中で飽きてギンヤンマを捕りに行ってしまいましたが…(あいつら体力ありすぎィィィ…)

腰をいわすほどの量の図鑑

日曜日も35℃。サポートはtameさんです。前半はニイニイゼミの産卵シーンやハラビロカマキリがニイニイゼミを捕食するシーンに出会いました。ちなみに、人工的な公園では特定の種が爆発的に増える傾向があり、今年の当地では特にニイニイゼミが多い印象でした。
後半は図鑑を使って、一時捕獲した黒いハナムグリが、シロテンハナムグリかシラホシハナムグリなのか、クダマキモドキがサトなのかヤマなのかヒメなのかをみんなで調べました。見た目でも同定可能ですが、ギンヤンマやシオカラトンボ、クロバネツリアブを図鑑と照らし合わせてしっかり同定しました。

シロテン・シラホシ図鑑を見てもむずかしい問題

観察会の間じゅうなんか自分がうっすら臭い気がする…と感じていたのですが、リュックの肩紐に汗が染み込み続けて地獄な状態になっていました。手洗いしてファブりましたが、こんな夏は初めてです。

今回の勉強会を通じて、天候によってはワークショップ要素も取り入れられると良いなと思いました。(屋内施設がないと難しいですが…)
8月は暑いのでお休みして、9月には「旬の虫観察会」、10月には第6回観察会を予定しています。少しでも気温が落ち着くことを祈りつつ、秋の虫を探していきましょう。それではまた!

いいなと思ったら応援しよう!