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相手に期待しない

 何だかネガティブなタイトルだなあ、と感じるかもしれませんが、割と前向きな話です。

 人間ついつい相手に期待してしまうもの。というか、人間関係は期待や信頼で成り立っているところもあります。後輩に期待する、上司を信頼する、友人を頼る、などなど。ことさら家族には期待しがちでしょう。話を聴いてくれる、行動を変えてくれる、とか勝手に期待してしまいます。

 一方で人間社会は裏切られるのが常。自分が期待した反応や行動を相手がしてくれないことも多々あります。仕方ないですよね、相手も自分と同じ人間であり、同時に自分とは異なる存在なのだから。

 とはいえ、期待から外れると落ち込んだり、苛立ったりするのも人間。ならば、最初から期待しないでおこう、というのが今回のお話です。


自分次第で相手への期待を減らせる

 ついつい忘れがちですが、相手の行動を自分が変えることはほぼほぼ不可能です。なぜならば自分とは異なる存在だから。思うように出来るなんておこがましい。神様かよ。
 ではどうすればいいのか。それは、自分を変える、より正確には自分の心構えを変えるということです。自分自身のことをコントロールするのも難しいことではありますが、相手を変えるよりは簡単でしょう。

 恐縮ですが、ここで私の話。
 私の妻はゴミ捨てが嫌いで「燃えるゴミの日だから一緒にゴミ捨てしよう」といっても、なかなか行動に移してくれません。ゴミをまとめて、ゴミ袋を縛って、ゴミ捨て場まで運んで、新しいゴミ袋をつける、と手数が多くて面倒なのはわかります。でも、サボっては生活が回らない。妻へのイライラが溜まっていく。
 そこで私は問答無用で「ゴミ捨てする」と宣言するようにしました。積極的に「一緒にゴミ捨て」してくれることを期待することを諦め、自分中心で行動を起こすようにしました。そうすると意外と気持ちが楽になり、イライラも減るようになりました。
(妻の名誉のために言っておくと、私も妻も同程度ぐうたらで、夫婦ともに普段から家事はサボっています。それに、逆に妻が私に思うところもあると思います)

相手に期待しない=相手を信用しない、ではない

 相手に期待しない、というと冷たく聞こえるでしょう。信用をしていないんじゃないかと。でも、単にネガティブな要素だけではありません。

 先ほども述べたように、他人は他人。自分の思い通りになんてなりません。なので、自分の期待値を下げるのは合理的だと私は思います。むしろ、その方が人間としてリスペクトしているかもしれません(言い過ぎ?)。

 もちろん、まったく期待しないのはさみしい話になります。それは、相手を信用していないとも言えるかもしれません。なので、程よく、少しだけ期待値を下げるのが良いと思います。

相手に期待しないで心の平穏を保とう

 相手の言動が自分の期待を下回ると心に余裕がなくなります。相手にイライラしたり、ときには冷たい態度をとってしまうこともあるでしょう。それは、相手にも不快感や不安感を与えますし、良いことありません。少し長いですが、下のような負の連鎖につながるでしょう。

相手の言動が自分の期待を下回る

自分の心に余裕がなくなる

相手への接し方に悪影響を与える

相手も心理的負担を感じる

関係悪化

さらに期待を下回る(最初に戻る)

 ならば、いっそのこと期待は最初から程々におきましょう。そもそも、他人に過剰な期待をしてしまう場面が多くないですか?とくに些細なことなんて期待しても仕方ないように感じます。些細なことでも塵も積もれば山となる。できる範囲で目をつむって、相手への期待をあらかじめ 下げる。そうすれば心はより平穏になるでしょう。

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ヤチヤチル
ブログとはまた違ったテイストです。