#みんなのライナーノーツ#3: TEAM SHACHIこそROCKだ!その3: 転調で鍛えられる?愛のニルバーナ - 転調でインパクトを残す!演者にとっては〇〇!?

全国1億3000万人のTEAM SHACHIファンの皆様こんにちは。#みんなのライナーノーツ、第3回目の今回は「愛のニルバーナ」です。

世代的には「ニルバーナ」ではなく「ニルヴァーナ (Nirvana)」の方がしっくりきますね             ↓

ちなみに間違って「愛のニルヴァーナ」で検索してしまうと、人間椅子さんの結構ヘビーな曲にたどり着いてしまうので注意です(笑) 

さて本題に戻りましょう。この曲を聞いての率直な感想は「転調?マジで勘弁してくれよ〜」です。

本日のアジェンダ

1. 転調とは
2. 転調でインパクト?
3. 演者にとっては転調は〇〇
4. 転調は感動的?

1. 転調とは
専門的なことは、専門家の説明をお借りしましょう。

(nickの頭の中、2021)

楽典的なことはさておき、とにかく我々一般人的には「あれ?なんか途中から変な感じに変わったぞ?」と感じるアレです。
 
2. 転調でインパクト?
 
ロック、ポップ音楽において一番著名な転調の例が、説明不要のQueenのBohemian Rhapsodyではないでしょうか。

やはり途中でガラッと雰囲気が変わることで、単なる「一作品」ではなく、「独特な複数のチャプターが含まれる小説」的な感じがしますよね。それによって曲の印象がだいぶ強くなりますよね。
 
キーがすこし上がったり下がったりするだけでなく、もはや別物ぐらいに思える曲調やテンポが変わると「なんだこりゃ?」と思いますよね。それによって残すインパクトは絶大ですね。
 
ちなみにモノノフとしては、転調のマスター、ヒャダインによる数々の作品によって鍛えられました。いろいろあるのですが、特にあーりんの楽曲における転調がヤバすぎるので、ももクロを通ってこなかった方々のために紹介します:

だってあーりんなんだもーん☆

あーりんはあーりん♡

ハッピー♡スイート♡バースデー!

まじでヒャダイン頭おかしい・・・褒めてる(多分)

3. 演者にとって転調は〇〇
聞いていて「変な曲だな」「なんか面白そうだな」ぐらいに思えるのならまだ良いのですが、転調の曲を演じる側の立場になってみるとたまったものではありません。
 
何故そう思うかというと、個人的な話で恐縮なのですが、私はオーケストラで15年ほどバイオリンを弾いておりました(ファーストメイン、たまにセカンド)。クラッシック音楽をやっていた方なら同感していただけると思うのですが、昔の作曲家達の転調がエグいのです。「マジお前暇なんか?」「なんでそんな嫌がらせするんか?」っていうレベルで転調する曲を書きやがるんです。演奏していて、いつも頭を抱えてました。間違えるたびに「クソッ!F#$%! S%&$!」と罵ってました。そうなんです、演奏する側にとっては「転調は悪夢」でしかないのです。普通にそのまま曲を進めろよ!ショスタコヴィッチとかマジ◯してやる!チャイコフスキーの「悲壮」とか、テメエで勝手に悲しんでろよ!とかいつも思っていました。
 
あと一番酷いのはアメリカ人の作曲家のアーロン・コープランドです。代表曲は「ロデオ」なのですが、ほんとこいつまじ◯チガイです。何このリズムの取り方?
COPLAND Rodeo: 1. Buckaroo Holiday - "The President's Own" U.S. Marine Band

フー・・・さて、落ち着きましょう。
 
ちなみに今回の「愛のニルバーナ」の転調もエグいですよね。編集があるにせよ、これを演じているミュージシャンが大変だと思うし、やはり歌っているTEAM SHACHIのメンバー達のリズム取りが無茶苦茶大変だと思います。

単なるキーの上げ下げではなく、かなりコードもテンポも違うフレーズが、短時間の中に押し込められて、なんならヒャダインのあーりん曲よりも転調のスピードが速いです。いや浅野くんまじハンパないって。普通あんな転調できひんやん!
 
オーケストラの楽曲の場合には転調の展開に時間をかける(前述のチャイコフスキーの”悲壮”なんかは1時間ぐらい)のに対して、愛のニルバーナは3分程度の長さでギッシリいろんな要素が詰め込められていますね。こりゃ大変だ・・・

4. 転調は感動的?
 
TEAM SHACHIの楽曲の中で転調がどれくらい使われているか、全部を調べたわけではないのでわかりません。しかしながら参考までに、(毎回引き合いに出して申し訳ないのですが)ももクロ姉さんの曲の中では、転調によってエモーショナルな効果を出していることは事実です。前述のヒャダインによるワチャワチャした楽曲も多いのですが、あえてバラードの中に転調を取り入れることで、感動的な情景を作り出すことに成功した曲もあります。TEAM SHACHIで言うならば「勲章」の途中から曲調が変わる感じです。
 
C & Kさんによる『クローバーとダイヤモンド』は、05:08の楽曲のうち03:00を起点に始まる転調で曲調がガラッと変わります。その前、その後共に本当に泣かせる仕上がりになっています。

また根強い人気を誇る「白金の夜明け」では、06:07の楽曲のうち、イントロ〜02:33までゆったりしているのに対して、そこからアップテンポに移り変わり、とても感情的になっています。これはヤバいです。泣きます。


というわけで、今回は「転調」にフォーカスをあてて「愛のニルバーナ」に対する考察を書いてみました。転調がたくさんあるものの、曲自体はコールを入れたり踊ったりと楽しめる展開になっており、TEAM SHACHIの新たなるライブ定番のレパートリーとなりましたね。それにしても調子狂うのよ・・・(苦笑)
 

参考文献:
nickの頭の中 (2021). 【中高生のための音楽理論】これを読めば即解決!わかりにくい移調と転調の違いを、元音楽教員がわかりやすく解説!
https://nick-hosablog.com/%E3%80%90%E4%B8%AD%E9%AB%98%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E7%90%86%E8%AB%96%E3%80%91%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%84%E4%BD%95%E3%81%8C%E9%81%95%E3%81%86%E3%81%AE/

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