Midjourney漫画ワザ:複数キャラをリファレンスして絡ませるコツ
漫画を描く際、重要なのはキャラ同士の位置関係。これがないとシーンが立体的に見えなくなったり、無駄なコマが増えたり不都合が多いです。
一方でこれは画像生成AIの苦手分野の一つでもあります。特に特定のキャラを配置したいとなると難易度はさらに上がります。
今回はこの複数人を配置するコツを共有します!
何が難しいのか
Midjourneyで特定キャラを描く際キャラクターリファレンスを使います。そしてこれは複数指定することもできます。
しかし複数のリファレンス画像を使用するとキャラクターが混ざりやすいという問題があります。外観がかなり異なる人物同士でも、部分的に混ざることがあります。
今回はこの対処法について解説します。
解決策: 構図が先、キャラは後!2ステップ生成
基本的には以下の方法をお勧めします。
同じキャラクターで描く: まずは全ての人物を同じキャラクターとして描きます。この段階で構図やポーズを決定します。
キャラクターの入れ替え: 構図が決まったら、それぞれのキャラクターを異なる人物に入れ替えていきます。これにより、混ざり合うリスクを減少させます。
具体例
具体例を見てみましょう。たとえばこんな絵が欲しいとします。
ステップ1. 同じキャラで描く
この元画像としては、一つのキャラだけをリファレンスしてまずこんな絵にします。boysが話してるよ、というだけのプロンプトです。
ステップ2. キャラを入れ替える
これをRegion Varyで修正して、上記の画像の出来上がりです。
出来上がりがこちらです。
注: 本当はそんなにうまくいきません。
さてここからが本題です。上記は途中のプロセスをはしおっています。
殆どの方はこの方法をとったときに「サイズ感バグってる…」となると思います。
本当のポン出し修正がこちらです。
そこで、この直し方についてここからは説明していきたいと思います。
解決策の解決策: バグったキャラサイズの直し方
キャラクターリファレンスは三面図+アクションにする
これはやっていない場合はやりましょう。参照する画像は一枚絵ではなく複数のアングル、動きをあわせたものにしてください。これだけで大分改善します。
詳しくはこちらに書いています
これを使うとこうなります。
cwを下げる
基本戦略はこれです。とりあえずはcwを下げてみましょう。これはキャラクターの参照度合いを表すもので、0-100の間で設定できます。
100は元の画像に忠実に。0は顔だけ忠実に、という感じです。元画像に忠実にするとなぜかサイズもバグり始めるようです。
cwで比較しました。
cw 100
cw 0
cw 50
個人的なおすすめはまず70程度をデフォルトにして、そこからズラしていくという感じです。
cw70の決め打ちで、かなり安定仕出します。
どうしても服装のブレはありますが、良い塩梅を見つけましょう。
選択範囲を広げる
次に有効なのは選択範囲を広げることです。
今回は難易度の高そうな密着した構図をつくってみます。
これをRegion Varyするとこうなりました
cwを下げてみましょう。
ちょっと改善しましたが、完全にオネショタですよね。
ここで右側にパン(拡大)してみます。
これを、雑ですが広めに選択します。この時抱きしめている相手側に領域が被っても、多少は問題ありません。顔には被らないようにしましょう。
cw 100
cw0
cw50
まとめ
2ステップ生成で複数キャラの構図をつくる
複数キャラの生成を、同一キャラ生成からのRegion Varyで入れ替えることで、キャラクターリファレンスによるキャラの混ざりを防ぐことができます。
キャラクターのサイズ感の調整
しかし、今度はキャラクターのサイズ感を調整することが難しい場合があります。この調整には以下のポイントに注意してください。
三面図+アクションをつくる
cw(コンテンツウエイト)を下げる
画面を広げて選択範囲を広げる
これらのポイントを踏まえて、Midjourneyで複数人物を描く際のコツを活用し、より自然でバランスの取れた作品を作りましょう。
他にもこちらにAI漫画を描く際のコツをまとめています。定期的にアップデートしてますので、興味がある方はマガジンのフォロー宜しくお願いします!
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