AI漫画ワザ:装飾をTripoで3Dにして、クリスタで付け加える
既存の写真を3Dオブジェクトにして絵に貼り付けよう!
画像生成AIがどんどん使いやすくなって、似たような服装や顔を簡単に描くことができるようになりました。
しかし、同じ装飾品を一貫して描くことは依然として難しい課題です。AIが生成する画像では、装飾品が毎回異なってしまうことが多く、これでは物語の中で一貫性を保つことができません。
この問題に対処するために、少し手間はかかりますが、効率的な回り道として「写真を3Dオブジェクト化して絵に貼り付ける」という手法があります。ここでは、その具体的なステップを紹介します。
今回はAI漫画「はてしない物語」から、物語上めちゃめちゃ重要で外せないが、生成させることが無理だった装飾品「アウリン」をキャラクターに身につけさせます。
今回欲しいもの
Midjourneyで生成した結果
どうしても尻尾を噛み合ってくれないんです。。これをどうにか漫画の中で使えるようにするのが目的です。
ステップ1: 写真を用意する
まず、使用したい装飾品や小物の写真を用意します。高解像度で撮影されたものが理想的です。
ステップ2: TripoAIで3Dオブジェクト化
次に、用意した写真をTripoAIなどのツールを使って3Dオブジェクトに変換します。このステップで、写真の平面画像が立体的なオブジェクトになります。
ステップ3: クリスタで読み込み
作成した3Dオブジェクトを、クリップスタジオペイント(クリスタ)に読み込みます。このソフトウェアは、3Dオブジェクトの編集や配置が可能なため、漫画制作に非常に適しています。
ステップ4: 3Dオブジェクトの向きなどを調整
クリスタ内で、3Dオブジェクトの向きや位置を調整します。キャラクターや場面に合わせて、最適な角度を見つけましょう。
ステップ5: LT(線画・トーン)変換で馴染ませる
次に、3Dオブジェクトを「LT変換」機能を使って線画に変換します。これにより、3Dオブジェクトが漫画のスタイルに自然に馴染みます。
ステップ6: 自由変形・ゆがみツールで微調整
最後に、「自由変形」や「ゆがみツール」を使って、3Dオブジェクトの大きさや角度を微調整します。柔らかい素材であればシワを加えたり、キャラクターの動きに合わせて微調整することで、より自然な表現が可能です。
完成!!
(鎖も影もつけてませんが、今回の主旨からは外れるので省略します)
この方法を使うことで、同じ装飾品を一貫して配置することができ、物語のビジュアル面での統一感を保つことができます。少し手間はかかりますが、手描きでは難しい細部を再現できるため、漫画制作における新しい可能性を広げる手法と言えるでしょう。
これからもAI技術を駆使して、より効率的で美しい作品を生み出していきましょう。
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また、今回のキャラが出てくるマンガはこちらです。