聞き書き~思い出の味・おばあちゃんから受け継がれるレシピ~
【まえがき】
こんにちは、やちこです。
第2回目の聞き書き~思い出の味~は椎名ありささんにお伺いしました。
彼女とは「食を仕事にしたい!」という人が集まったコミュニティで知り合いました。
若いながらにしっかりした考えと、やり抜く芯の強さにいつも感心し、私自身もたくさんの刺激をもらいました。
そんな長女気質な頑張り屋さんの彼女は、辛いときもたくさんあったと思いますが、辛いときも、この思い出の味が支えてくれたのかなーっと思うと、心が温かくなりました。
テレビデビューをしているお母さんのオリジナル料理、おばあちゃんの代から受け継がれていくレシピ、椎名ありささんの思い出の味、是非お読みください。
【嫌いな物と好きな物、そして受け継がれるレシピ】
思い出の味か~。なんだろうな~。
かおりさん、ピーマンの肉詰め言ってましたよね。ピーマンの肉詰め出てて、『ピーマン納豆』っていうお母さんがいつも作ってくれるやつが好きだったなーと思い出してました〜。
ピーマンを半分に切って、そこに納豆とネギを刻んで混ぜたものをピーマンの肉詰めみたいにつめて、あの~、あれなんだっけな?片栗粉?をはたいて素揚げするんですよ。
私はもともとピーマンが大っ嫌いだったんです。全然食べれなくて、いつから食べれるようになったかは覚えてないんですけど、ピーマン納豆だけは食べれたっていう記憶があります。納豆が好きだったので、嫌いな物と好きな物が掛け合わさって、好きな物が勝ってる感じだったんでしょうね。
たぶんこれはお母さんが考えた料理で、よく夕方にローカル番組で視聴者からレシピを応募してもらって、それを実際に、生番組でスタジオで作るコーナーあるじゃないですか?私が小さい頃、お母さんがそのコーナーに応募して作ってもらってました。電話出演して「こんにちは~。こうやって作ってくださ~い(^^)」ってこのピーマン納豆を作ってもらってたのをよく覚えています。
今私が作るかって言われたら、素揚げするの面倒だなって思っちゃいます。でもお母さんはそんなの全然気にせずに作ってくれてたので、すごい嬉しいな~って、自分が親になって改めて思うし、実家に行くと、なんか食べたいなーって、思っちゃう料理なんですよね〜。
あと『ドライカレー』をよくお母さんが作ってくれてました。
それは、おばあちゃんから引き継いだレシピだったんですよね。細かい分量とかはなくて目分量ですけど、これを入れるとか、こう作るとかは教えてもらって、今私もおばあちゃんのレシピをそのまま引き継いでいます。
小さい時から美味しくて好きで、中学校の時に初めて教えてもらいました。お気に入りのノートの「教えてほしいレシピ」っていうページにレシピを書いたやつをずっととってて、そのイメージが記憶に残ってます。
このドライカレーは隠し味にチャツネを入れるのがポイントなんですよ〜、美味しいんです!でも私も毎回チャツネ入れているかって言われたら常備してないので入れてなくて、お母さんからチャツネなかったらマーマレードとか代用できるものを使ってもいいよって教えてもらったので、あるもので作ってます♪
あと、このドライカレーにはもう一つ思い出があって、お父さんはドライカレーがあんまり好きじゃなかったので、お父さんが出張の日に作ってくれるメニューだったんですよ~。
「今日なに食べる?」って聞かれたら、「お父さんいないからドライカレー!」みたいな感じで、すぐリクエストしてました♪
今の私にはネットとかに縛られるより、さらっと作れる方が合ってるんですよー。フランス料理とか食べに行けばいいんですよー。目指すは食堂のおばちゃんなんです。あるものでチャカチャカ作れる方がいいなーって思います。
大学の時一人暮らしをして、もう一度お母さんから教えてもらって、そこからよく作ってます。意外と簡単で美味しいんですよ~。決められたものしか作れないよりあるもので作れるっていいなぁ〜って感じています。
大人になった今でも、教えてもらったレシピをずっと見ているわけじゃないけど、なんとなくこれ使うとか、何を入れるとか覚えていて、私にとっては実家の味、そう大切な思い出の味ですね。
【あとがき】
まだ2回目の聞き書きですが、決して普段会話しているだけでは聞けない話を聞くことができ、彼女の幼い頃のこと、情景が目に浮かびました。
まず、1回目の聞き書きを読んでくれた彼女は、ピーマンの思い出として「ピーマン納豆」を話してくれました。嫌いな物を食べてもらうには、小さく切ってわからないようにすることが多いと思いますが、彼女のお母さんは半分に切ったピーマンに納豆をのせたそうです。私の想像したものとは違い、大胆だと思いましたが、結果彼女は納豆が好きで食べられるようになったというのは、お母さんのアイデア勝利ですね。お母さんの愛情をすごく感じました。
そして、おばあちゃんの代から続く「ドライカレー」。代々受け継がれるレシピって本当に素敵ですよね!唯一無二です。(おばあちゃんがドライカレーを作るっていうのもオシャレですよね。私はチャツネを知ったのはここ5年くらいです。)お母さんから娘にドライカレーの作り方を教えている様子、幼い頃にお気に入りのノートに手書きで綴られたレシピ、とてもドラマがあるなぁーと妄想好きの私はその様子を想像して心がほっこりしました。
そして、彼女には今1歳の息子くんがいます。もっと大きくなったら代々受け継がれているドライカレーも食べるのかな~とか思ったら、勝手に私が楽しみで仕方なくなりました。
息子くんが初めてこのドライカレーを食べる日は、是非教えて欲しいです。
現在彼女は大手の会社を辞め、自分で講座を立ち上げ、悩めるママたちのために頑張っています。また、目標であるカフェの開業に向け経験を積んでいます。
(彼女の活躍や熱い想いはぜひこちらをご覧ください!)
出会った時の彼女は、真っ直ぐで、行動力があり、常に120%の力で取り組んでいる彼女でした。最近の彼女は家族も増え、いい意味で力が抜け、とっても楽しんでいるように見えます。持ち前の行動力で彼女は、自分のペースでどんどん成長していくのだろうなぁと感じています。
私にとって彼女はいつも刺激をもらい、「頑張ろう」と思わせてくれる存在です。
私もいつか地元でカフェ(喫茶店?食堂?)を開きたいと思っているので、お互いにお店開いた時には、思い出話に花を咲かせたいな~と、ワクワクしています。
彼女は畜産の大学に通っていたこともあり、畜産農家に生まれ育った私にはとても身近に感じ、命をいただくことの大切さや、食の選択肢のことも熱く語り合いました。
聞き書きとは話はそれたりしながらも、私の突然のインタビューに快く答えてくれた彼女に感謝です。
今後も彼女の活動を応援し、何か一緒に出来たらいいなぁと思っています。今後もワクワクがとまりません!
長い記事になりましたが、今回もお読みくださり、ありがとうございました。
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