【布袋戯】とは?⑦『台湾の布袋戯3:黄氏兄弟&大霹靂』(再掲載)
この記事は2009年7月23日に当ブログにて掲載したバックナンバーです。
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【布袋戯】とは?⑦『台湾の布袋戯3:黄氏兄弟&大霹靂』
1970年代後半から不遇の時代を迎えていた台湾布袋戯だが、大衆の強い要望にこたえるように徐々に復活していく。
黄俊雄氏の息子たち、十車書・黄 強華、八音才子・故 黄 文擇氏の両氏は雲州大儒侠シリーズにつづいて新しい「霹靂布袋戯」を製作する。
現在「霹靂(PILI)」と親しまれている布袋戯の前身といえるものだが、この当時は、当局による厳しい内容の検閲があり放映時間も20分程度と、観衆にとって物足りないものであり、観衆は次第に霹靂布袋戯に興味を失っていった。
故 黄文擇氏はテレビ放映のそのような状況に見切りをつけ、レンタルビデオ市場へ参入する。
その後、「大霹靂節目録製有限公司(のちの霹靂国際多媒体股份有限公司)」を成立し、「霹靂衛星電視台(のちの霹靂台湾台)」という専門チャンネルをケーブルテレビで設立。
「霹靂」シリーズ5作を放送した。それらが「霹靂城」「霹靂神兵」「霹靂金榜」「霹靂震九霄」「霹靂戦将」の5作品である。
シリーズ第6作「霹靂金光」の第13話で、<清香白蓮・素還真>が登場、第8作「霹靂至尊」で<刀狂剣痴・葉小釵>が、第11作「霹靂異数」で<百世経綸・一頁書>が登場。
この三大主役の登場により、ふたたび、大衆の布袋戯熱がヒートアップする。台湾布袋戯新時代の幕開けである。
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