オリンピックは中止すべきだ(2)
7月25日の読売新聞によれば、
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は24日、海外から来日した選手1人を含め、新たに17人が新型コロナウイルス検査で陽性と判定されたと発表した。
東京都では、1128人の感染を確認した。連休による医療機関の休診などの影響で、1週間前から282人減ったが、1日当たりの感染者は5日連続で1000人超となった。
コロナ感染が止まらない。東京都の感染者数には、わざわざ「連休による医療機関の休診などの影響で、1週間前から282人減ったが」と注釈がついている。これは連休明け後、感染者数が一気に増えたときの「弁明」のためである。つまり、「連休中に検査できなかった分の陽性者が含まれているため急増したように見えるだけで、急増はしていない」と言い逃れるためである。連休明けに急増することは目に見えているのだ。
海外に目を転じてみても。
きのうフランスの累計感染者数が600万人を超えそうと書いたばかりだが、きょうの新聞では601万人を突破、ロシアの600万人を超えて、ブラジルにつぐ感染国になっている。
スペインとドイツの感染者数の差も52万人に拡大している。スペインは、もうすぐイタリアの感染者数を超えてしまうだろう。スペインの友人と「イタリアは危険だ」と話していたのが、まるで嘘みたいだ。スペインではワクチン接種3回目の検討に入っていると聞く。アルゼンチンの友人はすでに3回目の接種をしたとフェイスブックに書いていた。
私は関心のある国の状況をちらりちらりと見ているだけだが、世界ではもっと感染拡大が進んでいるはずである。スペインの友人によれば、若者の感染拡大が激しいらしい。日本でも似ているが。
多くの国、地域から選手や関係者が入国してくる。ウィルスも入ってくるに違いない。実際に陽性者が出ている。ウィルスのことはわからないが、変異種が出会えば、そこからまた変異種が生まれるのではないのか。「東京株」が生まれる前に(すでに生まれてしまっているかもしれないが)、人の交流が増える東京オリンピックは中止すべきだ。
それでなくても、日本は夏休み、お盆の帰省と人の行き来が頻繁になる季節である。わざわざ危険を拡大する必要はない。「安心安全」というのなら、「安心安全」のために東京五輪は中止すべきだ。何度でも書いておく。始まってしまったからこそ、何度でも書く。