ジャーナリズムの仕事とは?

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/300079
「新聞記者」が話題を呼んでいる、という。
Netflixは見ていないから何とも言えないが、あの映画で大騒ぎしたのだから、今度も大差ないのでは、と思ってしまう。
安倍を追及することをやめてはいけないが、学校の名前を変更したり、安倍の映像をそのままつかわないのだったら意味はない。
あの商業主義のアメリカ映画だって、公開された映像なら、そのまま映画につかっている。
「実名」をつかって、「事実とは関係ありません」という「ことわり」をいれるくらいの度胸がないと、安倍を問題にしたとはいえない。
批判を受けたら「事実ではない、とことわっています。こういう展開ならおもしろい、というフィクションです。現実の映像は、すでにテレビなどで放映されているので、それを利用しただけです」くらい言えないとねえ。

「現実がそのまま描かれている、おもしろい」で終わってしまったのでは、「目先の変わったガス抜き」というだけ。
見た人が、やっぱりそうだったんだ、で終わるだけにならないか。
映画化することで、もう一度、問題化する、けっして忘れないということを安倍につきつけるのなら、安倍の名前、森友学園、加計学園という名前もきちんとつかわないといけない、と私は思う。
実在の名前をつかわないと決めた段階で、それはもう単なる娯楽にすぎない。

そんなものを「すごい、すごい」とほめるジャーナリズムの視点が信じられない。
特に、日刊ゲンダイのように、権力を追及するジャーナリズムなら、みんなの尻馬に乗って「すごい、すごい」というのではなく、問題点を指摘すべきだろう。

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谷内修三
マスコミ批判、政権批判を中心に書いています。これからも読みたいと思った方はサポートをお願いします。活動費につかわせていただきます。