バイデンの後ろに逃げて隠れるな
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210415-OYT1T50246/
首相「日米のリーダーシップを世界に示す」…バイデン氏と同盟強化を確認へ
首相は出発に先立ち、首相官邸で記者団に「会談では自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、日米のリーダーシップを世界に示したい」と述べた。
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菅の言う「世界」とはどこを指しているか。
「世界」のなかにヨーロッパ、アフリカ、南米は含まれているか。
単に、「中国」に対して、アメリカを後ろ楯にして、日本をアピールしているだけである。
というよりも、アメリカが「中国」に対して、日本からにらみをきかせているから忘れるなよ、という「脅し」に利用されているだけである。
中国-日本-アメリカの関係は、ケネディ時代(若い人は、もう知らないだろう)のソ連(ロシアではない)-キューバ-アメリカの関係である。日本はアメリカにとってのキューバにすぎない。
だから、記事には、こんなふうに書いてある。
米国が「開かれた国際システムに挑戦しうる唯一の競争相手」と位置づける中国への対抗を意識し、共同文書では、米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約5条を沖縄県の尖閣諸島に適用することを明記する。中国が軍事的圧力を強める台湾情勢について言及するかどうかが焦点となっている。
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「中国への対抗意識」。
「世界」とは無関係。ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカとは無関係。
「日本はアメリカの防波堤(随分遠くにある)から私が首相でいられるように応援して」と、バイデンに泣きつきに行く。
菅に「世界」は見えていないし、「日本」自体も見えていない。
対中国対策よりも、いまはコロナ対策。
何も対策を打ち出せないから、日本をほうりだして、バイデンにすがりにゆく。
一部で、バイデンからワクチン供給の確約を取り付け、それを「手柄」にして、解散→衆院選という噂が流れているが、それが実現したとしたって、やっぱりバイデン頼み。
ワクチンは日本で開発されたものではないから、いつだって途絶える。
一部で高齢者へのワクチン接種がはじまったが、医療関係者の接種も終わっていない。いったい、だれがワクチン接種をするのか。医師が感染していたら、ワクチン接種会場でクラスターが発生しかねない。
こんな危険な国へ、五輪のためにやってくる選手が何人いるのだろう、とも思う。
選手を派遣する国が、いったいどれくらいあるのだろうかとも思う。
聖火リレーさえ、「隔離状態」でやっている。
「自由で開かれたインド太平洋の実現」の前に、「自由で、安全、健康な日本の実現」のために何ができるか。それを政策として発表するときだろう。
バイデンの後ろに逃げて隠れるな。