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アート思考で毎日がドラマチックに──芸術が育む“見る力”の魔法
はじめに
こんにちは。YACCOです。
ここでは、大学で芸術を学んだ経験から得た「見る目」の育て方についてお話しします。ふだん暮らしているだけでは気づきにくい“ちょっとした視点の変化”が、仕事や人間関係、さらには旅先でシャンパーニュを味わう時のような特別な瞬間にも大きな違いをもたらします。
「アート」と聞くと、「専門知識がないと楽しめない」と思われる方も多いかもしれません。でも安心してください。芸術の世界に深く入り込むために必要なのは、“専門用語”や“難しい理論”よりも、ふとしたときに湧き上がる好奇心や、新しい視点で世界を眺めてみようとする柔らかい気持ち。そこが磨かれると、毎日の生活や仕事の取り組み方まで、いきいきと変化していきます。
1. 大学で芸術を学ぶ意義とは?
◆「枠にはまった常識」から抜け出す
芸術系の学部・学科では、絵画、彫刻、デザインなど造形の各分野の基盤を総合的に学ぶことができます。最初に戸惑うのは、「答えがひとつに決まっていない」ということ。たとえばレポート課題でも“これが正解”と示されるわけではありません。観察して感じたことを自分なりに表現し、それをどう組み立てるかが問われます。
油絵の授業で“赤い花”を描くという課題が出たとき、真っ赤なガーベラを写実的に描く人もいれば、背景を全面に赤く塗って花の輪郭だけを浮かび上がらせる人もいるんですね。「正解はどれですか?」と聞いても、教授は「あなたが表現したい『赤』はどんな赤?」と返してくる。まさに正解のない世界です。
◆自分で考え、自分で判断する
問いを繰り返し、自分の表現を模索するうちに養われるのが“主体的に考える力”です。芸術を学ぶことは「答えのない問いと向き合うトレーニング」に近い部分があります。
2. “見る”から“感じる”へ――視点を変えるコツ
◆観察することを楽しむ
芸術を勉強した後は、たとえば街を歩くだけでも「ビルのガラスに反射する夕陽がきれい」「路傍の花にも個性がある」など、ふとした瞬間に“発見”が増えていきます。「ぼんやり眺めていた景色に、じつはこんな色合いや魅力があったんだ」と気づけるようになります。
例えば夕方のカフェでテラス席に座った時、メニューを眺めて注文するだけだったのが、アートを学ぶようになってからは「椅子のシルエットやテーブルクロスの模様、陽の差し込み方」に目が向くようになりました。何でもない風景が、とても味わい深く見えてきます。
◆全身で味わう癖をつける
芸術に触れるとき、目だけでなく肌で感じることも大切。たとえば彫刻作品に触れる機会があれば、その質感や温度を確かめる。美術館で絵画を見るときは、作品の前に少し立ち止まり、色彩や構図だけでなく自分の心がどんなふうに動いているかを観察する。すると、単なる“情報”として見るのではなく“感覚”として受け取ることができるようになってきます。
3. 日常にアートを取り入れる
◆部屋に好きなアートを飾る
インテリアショップで売っているデザインポスターやアートを飾るだけで、お部屋の雰囲気がガラリと変わります。忙しい日の朝でも、ちらりと目に映るアートが心を潤わせてくれます。
キッチンの壁に、コモ湖のイラストを掛けています。朝食をつくっている最中も、美しい場所の記憶がよみがえるのが嬉しいところ。
◆お気に入りの道具を1つ選ぶ
毎日使うスマホケースやペンなどを、デザイン性のあるものに変えるだけで、気分はちょっと上向き。アートは敷居の高いものばかりではなく、日常雑貨からでも手軽に取り入れられます。
◆オンラインで美術館巡り
忙しいときや遠出が難しいときは、オンラインで世界の美術館を巡る方法も。最近はバーチャルツアーを公開している美術館も多く、気軽に名画や彫刻を鑑賞できます。画面越しでも作品を見ながら心の動きをキャッチしてみてください。
4. 芸術がもたらすキャリアへのプラス効果
◆発想力や問題解決力が高まる
アートに触れ、“見る目”を磨くと、仕事の現場でも「別の視点」を持ち込めるようになります。たとえば企画会議でアイデアが煮詰まったときに、ちょっと違う角度からアプローチしてみると、周囲から「その発想はなかった!」と驚かれることも増えるでしょう。
IT系の開発チームで、従来のユーザーインターフェースのデザインに行き詰まったときに、自分の中にある“色の組み合わせ”や“視覚効果”を応用したら、ユーザーフレンドリーな画面にリニューアルできたことがあります。
◆コミュニケーションの引き出しが増える
芸術への興味は、話題づくりにも大いに役立ちます。特に富裕層の方は、芸術を好まれる方が少なくありません。「最近こんな展覧会に行ったんですよ」「この色づかい、まるで○○の絵みたい」などと話せると、自然と会話に幅が広がります。
5. 旅やシャンパーニュとの意外な共通点
◆感性を楽しむという姿勢
じつは、旅とシャンパーニュもアートを味わうのと同じような感覚で楽しめます。たとえば海外を訪れたとき、目に飛び込んでくる街の風景や人々の暮らし。そしてシャンパーニュを開けるときに広がる泡のきらめき……どちらも「その場の空気や雰囲気を味わう」という点では、“アート鑑賞”に近い行為とも言えます。
ランス地方のグランメゾンでは、アートの支援に力を入れています。カーブの中の空間に、”作品”が展開されているのです。シャンパーニュと芸術、メゾンが伝えたい思いを受け取れるのは、芸術を学んで身につけた“見る目”があったからこそだと思っています。
◆“五感をフルに使う”ことで深まる体験
旅行先の空気や香り、シャンパーニュの味わい、周囲の景色を満喫するときに大切なのは、ただ情報を集めるのではなく、自分自身の感覚を信じること。これはアートを鑑賞するときと同じく、最終的には「自分はどう感じるか」が一番のキーになります。
6. まとめ――上質な人生を育む“見る目”の磨き方
芸術を学ぶことは、何もプロのアーティストになるためだけではありません。毎日をちょっとだけ豊かに味わうための“感性”や“世界観”を育てることなのだと考えてみると、視野が一気に広がるもの。
ポイントは「自由に感じる」こと
正解や理論を気にしすぎず、色や形、雰囲気を「なんとなく好き」「ちょっと違和感がある」など素直に感じ取ることからスタート。
日常にアート的要素をプラス
ポスターを飾ったり、雑貨を変えたり、美術館をオンラインでのぞいてみたり。小さな工夫が暮らしに彩りを与えます。
旅でも、シャンパーニュでも
非日常を楽しむ旅や特別なシャンパーニュの一杯は、“見る目”を育てた人にとって、さらに深く味わえる最高の舞台です。
本記事を通じて、「芸術のエッセンスを吸収するって、ちょっと面白そう」と思っていただけたら嬉しいです。仕事や人生のなかで、新しいアイデアが生まれたり、心がふっと軽くなったり。そんな“エレガントな変化”が、あなたの毎日に訪れるきっかけになることを願っています。
もし「このお話が役立った」「もっと知りたい!」と思っていただけたら、ぜひ“スキ”を押していただけると励みになります。これからも、旅やシャンパーニュ、そしてアートで深まる感性と人生の豊かさを、皆さまにお届けしてまいりますね。
また、Instagramアカウントでも旅とシャンパーニュの景色をシェアしています。こちらもよろしければぜひ、遊びにいらしてくださいね。
では、最後まで読んでくださってありがとうございました。美しいものを楽しむ“見る目”が、あなたの明日をもっと素敵に彩ってくれますように。