やぶうみ
うちのへんな父ちゃんの名言を集めてみました。 父ちゃんのキャラクターについてはふつうの家庭のへんな父ちゃんの話 をご覧ください。 「お前が男なら一緒にキャッチボールできたのに」意味: 女の子はおしとやかでなくてはならないので、一緒にキャッチボールはできない。 いやいやいやいや。なかなかじわじわ来る名言。 ていうか思ってても子供には言うなっていう。 「鶏口となるも牛後となるなかれ」意味: 県立一番の高校より県立二番の高校を受験しろ。 なぜなら不合格になったら私立高校とな
ふつうの家庭のへんな父ちゃんの話 の続編です。 恋に落ちてその人は会社でも目立っていた。 長身で仕事もでき、軽妙な話は私たちOLにも人気があった。 そんな彼が、ある日バーに誘ってくれた。 グランドピアノの生演奏。 カウンターには一目で高級とわかる百合のアレンジメント。 百合の値踏みをしつつ、これまた聞いたことのないカクテルを飲む。 帰り際に彼はマスターに言った。 「この百合を花束にして彼女に」 私は彼に夢中になった。 不倫、へ何回か重ねたデート。ある日、街中で同僚の
ふつうの家庭 うちはふつうの家庭だ。 姉ちゃんと私、母ちゃんと、父ちゃん。 父ちゃんは愛人宅に住んでいて、週に二回、 水曜日と日曜日の夜にだけ帰ってきていた。 まあ、ふつうの家庭だから、ふつうに不登校してたりもする。 そしたら毎朝8時半に父ちゃんが電話かけてくる。 んで、学校行けと叱られるわけだ。 そんなんで行けたら苦労しない。 それはまあいい。怖いのはこれからだ。 うちの父ちゃんは営業職だったので時間が比較的自由だ。 「ガシャーン」 うちは団地だったので玄関は鉄