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今後の交通革命を見据えたMaaSの取り組みについて R3.6予算質問通告文⑤

 さて、車いすとHALを移動手段と捉えて質問しましたが、次はまさに革命前夜とも言うべき交通について伺います。
 MaaSについては、以前原田委員が詳しく述べられたので説明は省きますが、要約すれば「マイカー以外の交通手段をICTを使って便利に障害なくつなぐ」ということかと思います。山形県はマイカー社会だが、これはエコの観点からも良くないし、マイカー社会なるが故に二次交通が弱体化しています。当然子どもやお年寄りといった交通弱者にとって不便な社会で、それは移住定住を阻害する大きな要因にもなります。
 MaaSレベル0とされる「各移動サービスが統合されずばらばらにサービスを展開している段階」にある山形県としては、まず、複数の交通機関の情報を統合し一元的に確認できるレベル1の状態を目指していると理解しています。しかし、やはり目指すべきはスマホで予約と決済まで全て完結できるとされるレベル2の状態でしょう。レベル1の状態をつくるのもなかなか大変でしょうが、これはだいぶ進んできていると認識しているので、レベル2に移行しようとする時、一番のハードルになるのはシステム開発費用だと思います。MaaSのレベル2を達成したからといって、すぐに投資を回収できるほど利用客が爆発的に増えるわけではないでしょうが、必ずや将来必要となるシステムな訳ですから、
やはりここは行政からの支援も必要でしょう。
 「交通革命」という言葉があります。科学技術の発達により新たな交通手段が生まれ、交通網が発達すると同時に人や物の流れが盛んとなり、これにより社会に大きな変化がもたらされます。今後を見通せば、自動運転による交通革命がもたらされると考えています。マイカーにとどまらず、バスやタクシーといった二次交通機関、さらには運送業にまで、人が運転する必要のない自動運転が普及していけば、移動や物流に大きな影響をもたらし、社会を変化させていくことになるでしょう。
 特に本県のような地方部においては、人手不足や採算性等の課題から廃線となったバス路線などへの自動運転によるバスやタクシーの活用も想定され、さらにMaaSとの相乗効果により、地方部における地域公共交通の利便性や効率化は飛躍的に高まることが期待されます。
 こうした近未来の交通革命についていく準備が県内企業にできているでしょうか。少なくとも、県はその未来を見据えて動いていると信じます。先ほども申し上げたとおり、二次交通の弱い地方こそ、こうした新技術を利用した交通革命についていって地方創生を成し遂げなければなりません。
 来るべき交通革命に向け、その基盤であり、全ての移動とサービスを結びつけるMaaSへの取り組みについて、県としてどのように進めていくのかみらい企画創造部長に伺います。

※答弁省略、実際の口頭での質問とは異なります

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