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【塾生インタビュー企画 私たちの軸足#4】~私たちがコロナ禍でできること~

このnoteは、薮中塾生の普段の活動や専門性を発信する企画の第4弾です。
前回に引き続き、インタビューイーは編集部の善波(あーちゃん)が担当致します🌈🌈🌈

第2回目となるインタビュー。
今回は、2年生とは到底思えない落ち着きとロジックを持つ老松京香(おいまつきょうか)さんにお話を伺いました!

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”おいまっちゃん”と呼ばれる彼女は、優しい口調のなかに強い意志を感じられる、優秀な女の子です😌

4月から抜群の存在感を発揮してくれており、先日はMaziプロにて「菜食主義者のトリセツ」という企画をしてくれました!

東京外国語大学国際社会学部に所属する老松さんは、国際協力分野の国内外の難民問題について研究する予定だそうです。

老松さんもイベント担当として企画した12月の勉強会では、「今後10年間における、難民問題に対する日本のとるべきスタンス」について議論しました。今回の記事の内容はその時プラスα的な位置付けともいえる、興味深い内容となっております!

「将来は一人でも多くの人を笑顔にしたい!」と意気込む老松さん。そんな彼女が現在携わっている活動についてお聞きしましょう!

「まずは今できることから」

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さぽうと21という、日本で生活するインドシナ難民、条約難民、中国帰国者、日系定住者とその子弟の定住と自立に向けた支援を行う団体で言語支援のボランティアをしています。

この団体の前身は AAR Japan [認定NPO法人難民を助ける会]で、その国内事業を引き継いで活動しています。

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パンデミックでなかなか思うようにいかないなか、このような状況だからこそ国内でできる事はないかなと考えていました。そこで、今後の専門分野として海外の難民について学ぶ前に、まず身近な国内の難民の現状把握や支援をしてみようと思ったわけです!

そして秋頃、JAR[難民支援協会]による難民アシスタント養成講座を受けることにしました。4日間のみの授業でしたが、濃密な価値ある学びでした。その講座のなかで、実際に難民の方のお話を聞く機会があり、その中でさぽうと21のことを話されていました。また、『世界の難民をたすける30の方法』という本でも紹介されているのも目にして、興味を持ちました。

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放課後教室のような感じで、学生に日本語学習のお手伝いをすることで授業についていけるように支援しています。現在はオンラインだったり、学習センターが遠い子に関してはアウトリーチしたり、フレキシブルにやってますね。

やっぱり、たとえ優秀な子でも学術的な日本語を操れるレベルにない子にとっては地学や歴史などの授業は負担が大きいわけですよね。外国ルーツの学生さんだと家庭内で気軽に聞ける人がいないことが多いですし。学習支援を通して、そうした子たちの授業の理解を確認できた時はやりがいを感じますね。

「足を運んでわかること」

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外国にルーツを持つ子どもの教育課題を列挙すると、

①保護者の不安定な就労による貧困
②保護者の婚姻などによる国際間も含めた頻繁な移動
③日本語習得の問題
④母語または日本語習得の保障ができないことによる思考言語の欠落
⑤言語、文化ギャップが生みだす家族間のコミュニケーションの難しさ
⑥学校や家庭における学習サポート環境の欠落などによる低学力
⑦低学力と家庭の貧困が複合的に関係した(高校)進学の困難、進学しても頻繁に起きるドロップアウト
⑧進学の困難さを背景とするライフチャンスの少なさと貧困の再生産
⑨社会から周辺化されることによる非行行動

など枚挙にいとまがないです(金宣吉、志岐良子『外国にルーツを持つ子どもへの「学びの保障」がもたらすもの』より)。それらを網羅的に支援することは難しいですね。

また、支援する人側が大学生チームから社会人までと幅広い層がいることはいいことなのですが、中には日本語教育に携わるのが初めての方もいらっしゃいます(かくいう私もそう)。日本語教育を行う人材の養成やそれに伴う資金作りは、自治体だけではなく政府が率先して進められたらいいですね。

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やはり自分の足で確かめることの大切さを実感しています。本読むことももちろん大切なのですが、理論の学びが必ずしも現場で当てはまるとは限らないです。

また、さぽうと21の活動や大学生活のなかで、留学生との交流でその国のことをもっと知ろうと思ったり、マイノリティの友達と仲良くなることで当事者意識を持って考えられるようになったりと、様々な人と自分との関わりのなかでの新たな発見が多々あったなぁと感じています。

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生まれた場所での不条理よってポテンシャルを生かせない人のない世界を作りたいです!そのためにも、来年から始まるゼミでの学びに注力するとともに、いろいろなバックグラウンドを持つ人に会い、多方面で経験を積んでいきたいです。

【インタビュアー】老松京香(おいまつきょうか)
【聞き手・ライター】善波綾花(ぜんばあやか)

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第2回目インタビュー企画では、国内の難民の言語学習支援に携わる老松京香さんにお伺いしました。

本やニュース等で学ぶだけでなく、自ら現場を見ることで、問題に対する向き合い方は大きく変わりますよね。そしてコロナ禍で1年の過ごし方が大きく制限されてしまいがちですが、老松さんのアクションから、このような状況下でもできることを見つけて行動する大切さを、改めて痛感しました…。

それでは、次回もお楽しみに!⭐️

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