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比例復活大臣

Column~№27
 石破内閣で法務大臣に就任した牧原秀樹衆議院議員に対してメディアは旧統一教会問題で法務大臣としての資質を問題視している。
 牧原大臣は旧統一教会関連のイベントに秘書を含めて37回出席し、初当選を果たした2005年の第44回衆議院議員選挙から同団体から選挙支援を受けていた。
 特に問題視されるのは2022年9月に自民党が公表した結果との整合性だ。自民党は団体との関係について調査結果を発表したが牧原大臣は含まれていなかった。これについて牧原大臣は「当初の期限に間に合わなかった」として2023年2月に党本部へ報告したと説明している。
 なお石破首相はこの問題に関して問題視しない方針を示したが、私は旧統一教会の問題の前に根本的な問題があると思っている。
 まず大前提として牧原大臣の個人的資質を論評するつもりは全くない。その部分をはっきりとさせないと牧原大臣への中傷誹謗と勘違いされる。私は牧原大臣をどう評価するかは有権者が決めることであり、そのためにも有権者には見識を持って投票していただいきたいと思っている。
 私がこの組閣、更には政治に言いたいのは2005年の立候補以来、1度も小選挙区で当選していない人物を組閣することへの違和感と疑問である。
 選挙が民意の象徴と言うのなら民意で信任されていない人物をなぜ国務大臣に任命するのであろうか。それは国民と言う言い方は大げさだが、少なくても当該選挙区の市民を愚弄する行為だと思う。
 確かに国務大臣の任命権は首相にあるが、だからと言って自由に選んで良いという話ではないと思う。仮に有能な力を発揮する場を付与したいのであれば、党内3役などの主要ポストで登用すれば良のではないだろうか。自分の党内でどのようなポストに登用しようが部外者が口を挟む権利はない。
 だが国務大臣は我々国民に関係する役職である。それを国民が信任しなかった人間を比例で復活当選したから大臣に任命するというのはいかがなものかと考える。
 確かに牧原大臣と同じ選挙区には枝野幸男衆議院議員がいる。したがって牧原大臣は苦戦しているようだが、選挙という結果は結果として受け入れるべきではないだろうか。過去6回の選挙ですべて負けて比例で復活というのは制度として受け入れるべきだが組閣は別問題ではないのだろうか。
 ここでは牧原大臣を話題にしたが私は牧原大臣を論評するつもりはないことはもう一度お伝えしたい。大臣の経歴を見れば有能な方であることは否定しない。しかし国民に真意を問うと首相が掲げるのであれば、民意を無視した組閣は正しい選択には思えない。

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