自民党総裁選の党員票
Column~№20
自民党の総裁選挙は国会議員1人が1票を持つ国会議員票382票と、党員や党友ら約110万人分をドント方式で分配する382票の合計764票の投票で行われる。1回目の投票で過半数を超える候補者がいなかった場合には、上位2名による決選投票が行われるというのは各報道機関が報じている通りだ。
このドント方式は衆参両議院選挙の比例代表の議席分配にも使われている。この計算方法は非常に面倒なのだが、単純に総数を1、2、3……と割って計算する方法の方が理解はしやすいと個人的には思っている。
党員票は往復はがきで党員宅に届けられ返信用はがきに候補者の名前を明記するのだが、選挙の投票用紙と全く同じものをはがきサイズでイメージしてもらうとわかりやすい。ただ投票用紙のように2ツ折りにはできないので、誰を書いたのかは分かってしまう。ただ返信用はがきには発送者の氏名を明記しないので投票者は特定できないようになっている。
総裁選の投開票は今月の27日だが党員票には「締め切り日は26日まで」と明記されている。明記されている注意事項も面白く「候補者以外の氏名や、他事にわたることを記載すると無効になりますのでご注意ください」と書かれていた。一般投票ではなく資格を有する者が投票する中で、注意書きにあるようなことを書く者がいるのだろうかと不思議に思った。
なお私は党員ではないし、投票行動に微塵にも関与したくないので抽象的な表現になることをまずご理解いただきたい。その上で今日現在のお話しをさせていただきたいと思う。
報道各社が伝えるとおり国会議員票が1人1票であるのに対して党員票は1人約0.0003票程度にしかならないが、投票締め切りが前日の26日であること。そして110万人分の投票を確認することから報道各社が伝えているような話ではなさそうだ。それを裏付けるようにしてある有力候補だった人物が失速している。
もちろん各地域での政策論争の中で陰りが見えた結果による失速の可能性はあると思う。だがそれだけではないというのがこの話をしてくれた人物の話だった。
なお失速した候補者が誰なのかは読者の方々の想像に委ねるが、それ以外の理由として推薦者の健康問題によって党内での影響力の低下が失速に関係しているとも語っていた。そして連休明けには決選投票が誰と誰になるかが見えてくるのであろうとも言っていた。
どう転んでも残り1週間。どうなるのかゆっくり見届けたい。