韓国戒厳令の理由
Column~№52
韓国の尹大統領が発した戒厳令以降、私はこの問題にコメントすることなく推移を見守っていた。韓半島を担当していた時期もあるが、個人的に隣国として興味を持っているので普通の方よりもちょっとだけ韓国政治には詳しいつもりだ。
いろいろな情報が流れているがポイントはなぜ中央選挙管理委員会に軍を派遣したのか。そしてなぜ尹大統領は弾劾裁判では闘う意志を示したのか。またすべての権限を失うとしたら、それはいつになるのか。最後に戒厳令を出した理由をなぜ明確に説明しないのかを考える必要があると思う。
この説明をする前に個人的に驚いた話を少し話したい。戒厳令を出す前に軍のトップらが集まって話をした場所が報じられたがファーストフード店だったという。これを聞いた時に「本当なのか!?」と驚きと同時に呆れた。どこかの料亭という必要はないがホテルや会議室くらいに思っていたが、さすがにファーストフード店はないだろう。
情報交換をする場合は個室が好ましく、隣にいる者に話が聞こえてしまう場所を選ぶことはない。ただコーヒーチェーン店やファミリーレストランは若者や政治に関心がない人が多いので、思った以上に情報交換しやすいと聞いたことがある。しかしファーストフード店は場所としてもどうかと思うし、さらに言えば作戦の指揮を執る年齢層が集まるにもどうかと思う。
本題に戻ると今回の尹大統領の目的は選挙関連だと聞いている。この選挙説では北朝鮮、または親朝派による不正選挙の話を私も聞いている。しかし他の情報筋からは北朝鮮説を否定する違う情報を聞いている。なぜ1週間も経ってから北朝鮮は非難声明を出したのか。そしてなぜ尹大統領ははっきりと明確に北朝鮮説を説明しないのかというのが根拠になっている。
2020年の選挙で不正投票だと問題視して騒ぎになった国がある。今の韓国はその構図と同じで国家内で分断が起きている。芸能人が尹大統領の弾劾を指示し、沈黙するタレントはSNSで炎上している。その時の候補者は不正投票に関与した国を名指しで非難した。つまり尹大統領が戒厳令を出した理由はその時と同じだという情報だ。
なおトランプ大統領の就任は2025年1月20日だが、尹大統領の進退問題が決まるのはそれ以降になる。したがって戒厳令の理由が2020年の選挙と同じだとする情報は1月20日を迎えれば、その真偽は確認できると思っている。