逃げるが勝ち
私が上海にいるとき反日デモに遭いました。
何か騒がしいのでテレビをつけたら近所にデモが迫っていました。週明け、普通に出勤ではありましたが流石に会社が危機感を持って日本行きのオープンチケットを日本人スタッフ全員に手配しました。いつでも帰国出来るので安心して働くことが出来ました。でもボコボコになった在上海日本国総領事館にほど近いオフィスで中国人スタッフと働くのは何となく気まずかったです。
反日デモ発生前、何かが起こるともっぱらの噂でした。しかしデモのほんの前日に上海市の高官がテレビに出て来て「上海は外国人の身の安全を守る能力がある」等言っていました。でも反日デモは起こりました。デモの参加者はほぼお金の無い学生や労働者。弁当と20元の手当と帰りのバスの手配があったと噂で聞きました。噂であることを信じたいところです。
中国政府は差し障りないよう仲良くしておく分には問題ないとは思います。でもあてになりません。場合によっては見切ることや退避は本当に必要です。
アメリカ政府の判断は妥当です。こうなったらこうしよう、という解決策やプランをちゃんと複数用意しているのでしょう。日本の各機関や企業も真剣に考えた方がいいです。
中国は良い人も沢山います。情でそれに引きずられる日本人は多いです。しかし政府と一般庶民は全くの別物です。割り切って経営判断をすべきです。それが海外事業を行う者の務めです。