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PPP的関心【未利用市有財産の"開放"に注目】

「地域振興」等につながる?市有財産の利活用提案の募集

~令和2年度~財産有効活用民間提案制度の募集(福井市)。福井市のHPには『この制度は、民間事業者から「市の財政負担の軽減」や「市民サービスの向上」、「地域振興」等につながる市有財産の利活用に関する提案を募集し、本市との協議を経て実施していくものです。また、この制度においては、提案自体を知的財産として捉え、提案が採用され、本市と協議が整った場合には、提案者と契約を行います。』とあります。

中には無償で使える場所もあるようで、ちょっと大袈裟ですが役所が利用しない(できない)ままにした市民の資産の「開放」です。使われなくなった場所を使える人が使い、使うことでまちと人を元気にする…この好循環を役所が率先すると言うのは注目の動きだと思います。

役所は環境を整え、民間の創発を促す

無償で市民の財産を使えるように提供するのは不公平だ…といった声も聞こえてきそうですが、提案者は公募されているわけで「機会」は均等です。 今回の話題で注目するのは、多分「不公平だ」と言われるのが苦手だと考えがちな役所が率先して市有財産の解放をしている点。つまり新たなアイデアを引き出し地域の活性化、市民の豊かなくらしの実現のための「環境」を整えていることだと思います。PPPスクールの講義でも「官民の連携ではそれぞれの得意分野を出し合うこと」をお伝えしています。その意味でも「市有財産の解放、機会の創造」はまさに官が得意な(あるいは、官にしかできない)ことだと思います。どのような提案が出てくるか、注目です


ちなみに公募されている提案内容は

(1)未利用財産等の売却や借受けに関する提案「未利用財産等の活用提案」
(2)市有財産への広告掲載やネーミングライツに関する新たな提案「広告提案」




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