広報ずし12月に掲載いただきました
神奈川県逗子市の広報誌「広報ずし」2020年12月号に取材いただきました。
空き家特集ということで、2020年10月に発表したインスタレーション「空き家おくりびと」の舞台、森川体を背景に、家主の森川いつみさんと一緒に登場です。
表紙とP3に掲載いただいております。
オンラインでも見れますので是非ご覧ください。こちらより。
取材してくださった市のみなさん、会期前から何度か覗いてくださっていたので楽しくお話できました。お話が弾みすぎてどんな記事になるのかなと思ったら、さすが!きちんとまとめてくださり、感謝感謝です。
空き家問題というと他人事と捉えている方が多いと思いますが、近くに空き家があったり、親族が一軒家にお住まいの場合、いつ突然関わってくるかわかりません。
慌てる気持ち、わかります。
義父が亡くなり、相続関連の手続きを終えた後、請求していないにも関わらず、主人宛にたくさんの不動産業者から資料が送られてきました。
なぜ情報を入手できたか(登記情報は誰でも閲覧できてしまうから)、簡単なお悔やみの言葉や「力になれそうであればお知らせください」くらいが入っている企業であれば、まあまともだと思いますが、そういったもの何もなく「所有でお困りですね!こんなふうに「いかがでしょうか?」みたいな不安を煽るパンフレットを同梱して送ってくる企業は率直に言って「やべぇな」の一言。
勝手に不安を煽り、つけいってくる業者のいいなりになって結果、納得のできない用途になってしまうのだけはよくないです。また、不安な気持ちを抱えたまま、色々な企業のパンフレットが手元にあり、「どうすればいいのか、、、。さっぱりわからん」「とりあえず、おちついたらでいいよね」となり、結果、長年見て見ぬ振りをされて、空き家問題になるということもあります。
エンディングノートや終活といったものが随分と浸透してきました。死後を語るネガティブな行為という認識から、死を迎えるまでをいかにポジティブに過ごせるか、という捉え方に変わったことが強いと思います。
託す側と託される側、両方で空き家になりうる家のあり方を話してみるのも大事だと思いますよ。自分が住んだ、愛着のある家のこと、「遺されて困っちゃった」「相続したくなかった」なんて言われるの、さみしいもの。
年末年始。オンライン含めた帰省の際にでも、そんなことを話題にしてみてはいかがでしょうか。
「空き家おくりびと」「広報ずし12月号」が、誰かにとって空き家問題がジブンゴトに変化するきっかけになりますように。