会社員が資格試験の勉強時間を作り出すための話 #02
前回配信の#01からの続きの記事になります。#01と#02と#03(次回配信)のバランスが偏っていますが、前後に導入とクロージングの文章があるためです。特に気にせず読み進めてください。
早朝・深夜の時間を利用する (#01で配信済み)
通勤時間・移動時間を活用する (#01で配信済み)
昼休みを利用する(今回配信)
週末や休日を有効活用する(今回配信)
仕事の合間に短時間の集中勉強を行う(今回配信)
無駄な時間の削減(今回配信)
(次回配信)
(次回配信) ※最も重要
3.昼休みを利用する
多くの企業では、昼食のための昼休憩が1時間は確保されていることが一般的だと思います。もちろん、私の会社は45分だという方もいらっしゃるかもしれませんが、その時間自体の長さが重要なのではありません。その昼休憩時間に昼食を済ませた後に、どれだけ少なくても15分、多ければ30〜40分の勉強時間を確保することも可能なはずです。
もし、昼休憩時間に会社から出て少し離れたところまで外食し、休憩時間を目いっぱい昼食に充てているのであれば、それは非常に無駄な時間です。本気で資格を取得しよう、スキルアップやキャリアアップをしようと考えているのであれば、今すぐやめた方がいい習慣です。本気で目指していないのであれば無理をする必要はありませんが、その無駄な時間を過ごしているコミュニティの方々は、時間を有効活用できないという価値観の持ち主です。「協調性」という口実のもとに、そういう方々と群れることは、同様の価値観に縛られていると理解しましょう。その縛りから脱して自分だけでも次のステージに進むかどうかは、あなた次第です。
4.週末や休日を有効活用する
会社員が本気で勉強時間を確保しようとするならば、平日でいろいろと工夫するよりも、週末の時間をどれだけ有効活用できるかに尽きると思います。ただし、この方法は家事や趣味の時間を犠牲にすることになります。自分の趣味の時間を犠牲にするのは自分の判断でできますが、家事や家族のための時間を犠牲にすることは、あなた一人の判断では不可能なはずです。この点からも、資格取得は「家族のサポートは不可欠」と言われる所以です。
勉強の話からは少し脱線しますが、このような会話をご家族とできる関係性を築けているかという、資格取得以前の問題が解決できているのかも大切です。筆者の友人にも、私と同じ程度の年収がありますが、夫婦間の仲が全くうまくいっておらず、勉強どころではない家庭もあります。そのような家族状況で、何のために勉強をするのかということも考えなければなりません。
仮に難易度の高い資格試験に挑戦するのであれば、それは一体誰のために挑戦するのかという話になります。それがご家族のためであれば、まずはご家族内のわだかまりを解消することが、勉強よりも先にやるべきことかもしれません。
話を元に戻しますが、平日に本業を頑張った結果で残っている物理的な時間よりも、週末の時間からいかに時間を作り出すかが肝要です。別に丸一日勉強しなさいという話ではありませんので、予め計画を立てて、今週の土曜は〇時間、日曜は△時間を勉強に充てる、ということを家族と共有し、しっかりと感謝を伝え勉強に集中するようにしましょう。
5. 仕事の合間に短時間の集中勉強を行う
これは十分気を付けていただきたい話ですが、本業のタスクとタスクの間に5分や10分の勉強時間を挟むことで、効率的に知識を定着させることができます。しかし、あくまで本業の仕事の休憩時間という位置付けです。在宅勤務時ならまだしも、オフィスへ出社しているときに、いくら仕事の合間や休憩代わりとはいえ、このようなことをしていては白い目で見られる、もしくは転職を考えているという間違ったレッテルを貼られるリスクがあるので、十分注意が必要です。
この方法は、ある種マインド面の話であり、前述の通勤・退勤時間で少しでも勉強時間を確保するということと同じ主旨です。本業の休憩時間を使って少しでも勉強時間を稼ぐというマインドを忘れないでほしいという意味合いが強いアイデアです。実践する場合は、必ず各自の自己責任・自己判断のもとに行なっていただきたいと思います。
6. 無駄な時間の削減
YouTubeを有効活用せよと前述しているので、やや矛盾したことを言うようですが、SNSやテレビなどの娯楽時間を減らし、その時間を勉強に充てるという話です。もちろん、余暇・休息・癒しのために興味があるジャンルのテレビを見る、あるいは情報を入手するために、特定の業界のSNSから情報を得ることは別の話です。
ここで言いたいのは、特に生産性のないような、惰性でテレビを見続ける、あるいはSNSのショート動画を惰性で見続けるといったことをやっている方は、その時間を勉強時間に充てるだけで、1日で簡単に1~2時間は捻出できるはずです。SNSが悪い、テレビが悪い、あるいは娯楽が悪い、と短絡的に判断しないようにしましょう。勉強時間の生産性を上げるための適度な休息・癒しは必要な時間であり、無駄な時間ではありません。
一つ大きな判断指標となるのが、「生産性があるかないか」ということです。ここでは日々本業が忙しい会社員の方がどうやって勉強する時間を捻出するかという話をしているのであり、ただでさえ本業をこなすことで1日の多くの時間を失っている会社員が、生産性のないものに時間を費やすことにどれだけ価値があるのかを、今一度自分を見つめ直してほしいと考えています。
時間は有限です。そして人生も有限です。心配しなくても、これが習慣化すれば、生産性のないことに時間を使うことに対し「恐怖」を覚えるようになります。その境地まで達すれば何も恐れることはありません。
~~~次回#03配信に続く~~~