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消費と投資 #02

 前回の#01では、キングコング西野氏の話を引用し、消費、投資・借金について触れました。今回はもう少し踏み込んで、「貯金」と「浪費」について考えます。

《浪費は本当に悪なのか?》

 改めて述べるまでもなく、一般的に浪費は”悪”とされがちです。しかし、ストレス発散や気分転換のための出費は、ある意味「必要経費」とも言えます。度が過ぎなければ、精神安定剤としての「必要悪」の側面もあるでしょう。

《貯金=正義は誤解?》

 いよいよ貯金についてです。多くの方が子供の頃より両親から「貯金しなさい」と教えられ、それを”正義”と考えているかもしれません。貯金は決して増えはしないが、減りもしない———、そう思うのが一般的です。しかし、同じくキングコング西野氏は「貯金は減らない」というのは誤解である、と指摘しています。それを以下のような論拠で説いていました。


 例えば10年前に10万円貯金していたとします。10年経過(ほんの微々たる利子は無視)した現在でも当然額面上は10万円が残っており、一見減ってはいません。しかしながら10年前に10万円の価値だったものが、現在10万円で購入できるでしょうか。おそらく大多数のものは物価が上昇していると思います。つまり10万円では買えなくなっている、別の言い方をすると、10年前の10万円は現在価値に置き換えると10万円に満たない、実質的なお金の価値は下がっている、というのが西野氏の解説でした。


 失われた30年のせいで20代~30代の方はあまり聞いたことがないかもしれませんが、昭和の頃は数十年前のVTRを振り返り、「現在の価値(金額)に換算すると…」みたいな解説が常でした。しかし長引くデフレの影響で若い世代には馴染みが無いことでしょう。それでも、「貯金は価値が減らない」という考えは、単なる神話や都市伝説に過ぎません。

《これからの時代に求められるもの》

 濃淡あるものの、これで「消費、投資、浪費、貯金、借金」について一通り触れました。これからの時代、投資は避けて通れず、金融リテラシーを身に付けなければ「知らざる者」として損する可能性が高いです。

 いかがでしたでしょうか。どうしても『価値観』は人それぞれで、その土台の上での話であり、デリケートな部分を秘めていますが、少しでも考えるきっかけになれば幸いです。次回は「投資」の重要性をさらに深堀りします。次回もお楽しみに!


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