天龍のフランケン　5.3新日本プロレスat福岡国際センター　1999.05.09矢部明洋　　　　　

　　「どんたく」で混み合う博多へ新日本のビッグマッチを見に行った。腹ごしらえも兼ね知り合いの飲み屋に顔を出したら、常連客の初老と中年のオカマさんコンビと一緒になり、ついついイモ焼酎をロックで３杯。ちょっと飲みすぎやねー、という気分でふらふらと国際センターまで歩いた。
　切符売場を見ると料金の高い席が売り切れており、九州のファンが新日のビッグマッチに期待していることがうかがえる。小川ショックや蝶野人気、大仁田の参戦――などで新日マットへのファンの関心は高い。それに新日は全日ほどこまめに福岡には来てくれないせいなのだろう。
　さて肝心の試合だが、書く事が無い。メーンのＩＷＧＰ選手権で、天龍が武藤に対し雪崩式フランケンシュタイナーを敢行し驚いたこと、高岩がＩＷＧＰジュニア選手権で見せたストレートな強さ。見所はこの二つだけだった。他団体からのゲスト・天龍とジュニアの若僧・高岩にいいところをもっていかれてていいんかい？
　もはや新日は完全にイベントプロレスと化してしまったようだ。小川のセリフではないが、誰か新日本の目を覚まさせてやってくれー！