矢部明洋のお蔵出し日記編 2000年2月
2月某日・人生最悪の風邪
インフルエンザに罹った。
生まれてこのかた、こんな強烈な風邪(インフルエンザは風邪ではないと厚生省は注意を喚起しているが、症状は風邪だ)は初めてだ。食欲までがまるでない。こりゃー年寄りや乳幼児が罹れば死ぬわなー。
頭痛がひどくて気力が失せるし、関節も節々が痛い。熱はせいぜい39度程度だったが、まいった。
2月某日・人生最悪の風邪その2
寝込む数日前、テレビでインフルエンザ脳症で幼児が死ぬケースがあるとのニュースを見た。みえぞうにうつる事だけは避けねばと思っていたら、オニが発熱した。すぐ医者に行かせると、「インフルエンザかもしれない」とのこと。この夜、オニは市内のビジネスホテルに隔離することにした。我が体調はまだ万全ではなかったが、幸いみえぞうは愚図ることもなく早寝してくれ助かった。
2月某日・一周忌
亡父の一周忌の為、京都に帰る。新幹線の車中、到着した実家と、ずっと東野圭吾『白夜行』を読む。おもしろかったけど、これじゃ直木賞はもらえんや。前作『秘密』といい、この人の話は口あたりはいいが厚みがない。
2月某日・一周忌その2
一周忌当日。
実家に坊さんを呼び、親戚を集め、お経をあげてもらい、お参りをする。その後、近所の料理店で一同会食となる。
かつては盆、正月を問わず、しょっちゅう集っていた親戚が、今は法事の時くらいしか集らない。ひさしぶりなので、またよく飲んだ。