ワクチン2(日常診療)
ワクチンの話をもうひとつ
いい歳になったので肺炎球菌ワクチンの通知が来た。
肺炎球菌ワクチンは2種類ある。
主に小児が対象の「プレベナー」と、成人が対象の「ニューモバックス」
どちらが効くんだろ・・などと調べてみると、両者間の比較では、肺炎球菌の予防効果は「プレベナー」の方が「ニューモバックス」よりもやや高いと評価する専門家の意見が多いようである。
さらに同時接種はできないが、時期をずらして両者を併用すると効果が高まる(ただし、日本人のデータはない)などという論文を見つけた。
いろいろ調べいくうちに実験してみたくなり、まず「プレベナー」を打って、しばらくしてから「ニューモバックス」を打ってみることにした。
「ニューモバックス」は自分の診療所でも取り扱っているので、飲み友の小児科に出向き「プレベナー」を打ってもらうことにした。
次回の飲み代をこちらが支払う約束で。
彼は大して飲めもしないので結果としてはこちらの大儲けなのであるが、いやな顔ひとつせずワクチンを打ってくれた。とてもいい奴なのである。
ところがタダでワクチンをせしめたからではではないと思うが、これが思いのほかマジで痛い。
子供相手に、よくこんな痛いの打つよな~(調子に乗りました。全国の小児科の先生、ごめんなさい)
もともと医者たるもの、他人の痛みには結構無頓着であるが、自分の痛みにはことさら敏感に反応するものである(全国の先生方、申し訳ございません。私の中の悪魔が書け、書けって・・)
痛い痛いと大げさに騒ぐ私を見て看護師が
「はいはい、痛くなくなるおまじない」
おお・・なんか、ちょっと痛みが和らいだような・・