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everlasting flowersを終えて
※この記事にはspriteの新作「everlasting flowers」のネタバレを含みます。
出たばかりの作品ということもあり、なるべく未プレイやプレイ予定がある方のためにある程度内容に触れないようにしますが、念の為ネタバレ注意とさせて頂きます。
あいさつ
皆さん、こんにちは。
Navel2.0が来る事が確定し、本格的につり乙シリーズを終わらせることを決意したオタクです。(初代はプレイ済み、乙りろは途中)
今回はspriteの最新作、everlasting flowersを終えた感想になります。
spriteは、自分がプレイしている数少ない作品の一つ、「蒼の彼方のフォーリズム」を作っている会社で、「恋と選挙とチョコレート(PSP版)」と「いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい!(vita版)」もプレイ済みです。あおかなもEXTRA1,2までやってます。
あおかな含め恋チョコいまいもの聖地巡礼はいつかしたい。
とまぁ、作品全部やるくらいには好きなのですが、spriteには色々思う所があり、作品に罪はないのですが…結構複雑な気持ちになったりしてて…(あおかなZWEI…)
そんなこんなで複雑な気持ちを抱えつつもなんだかんだやってしまうのがオタクなんですね
everlasting flowersについて
FILMIC NOVELとして銘打ったシリーズの、一応2作目になるのかな?(あおかなEXTRA2はあとからFILMIC NOVELにしたから、厳密に最初からそうなのはeverlasting flowersから)
そもそもFILMIC NOVELって?
長さよりもクオリティ・多彩なCGによる演出を重視
シネマティックな構図を中心としたビジュアル
ストーリー・ビジュアル・音楽を融合させた映画的作品
長い作品をプレイする時間がないという方が多い今の時代に合わせ、劇場版のように短く凝縮した上で、イラストをふんだんに使い演出に力を入れてクオリティを高めています。
公式が明言してる通り、シナリオの長さはそこまでではありません、おそらく総プレイ時間10時間程で自分はエンディングまで行きました(ほぼAUTOでボイス聞いてます)
ここも個人的にはありがたいところですね
あらすじ
知らない街への引っ越しを機に、有名女子校に進学した坂下深菜。
お嬢様ばかりのクラスに馴染めず、一年前に不登校になり部屋に籠っていた。
ゆっくりと進む時間。永遠のような一日。窒息しそうな日々。
部屋の中でドライフラワーを見つめながら、『私の居場所はここしかない、ずっとこの部屋にいるしかないんだ』と、深菜は自分に言い聞かせた。
星野蘭は恵まれた家に生まれ、両親に敷かれたレールの上を歩んできた。しかし、幸せな生活は徐々に壊れていき、自分が誰にも愛されていないと思い知る。
そんな二人がとあるペンションで出会い、夏の一ヶ月を一緒に過ごすことになった。
楽しい時間、癒される心。誰も信じない、裏切られてもいいと思えるような人にはもう出会えないと思っていたのに。
柳瀬美智子、成瀬陽毬たちと共に、ずっとここにいたいと思い始める。
しかし橘紗波は、それは自分が本当に向かわなければならない場所から目を背け、逃げているだけだと指摘する。
本音で話すことから逃げてきた。学校からも逃げて、友達からも逃げて、自分のことを好きな人なんて誰もいないと思っていた。
駄目な自分に向き合うのが辛い。あの部屋に帰りたくない、昔の自分に戻るのが怖い。
時間が少なくなる中で、最後まで自分の居場所を探そうとする深菜に、蘭は――。
小さな町で出会った二人の成長物語。
当時は二人の女の子の百合の物語だと勘違いしていた自分を殴りたい。
二人の物語なんですが、実際そうかと聞かれると、そうだけどそうじゃないって言う感じのお話です。
感想
最後は駆け抜けたので情緒吹っ飛んでどっかに行ってたんですが、まずこれだけは言わせてください。本当にありがとう。凄い良い話でした。
色々気になる部分もありますが、一旦は良かった所から色々言っていきたいと思います。
まず演出面、UIやシステムを一新したこともあり、没入感がかなりある感じになってました。
グラフィック面ではイラストの差分がかなり多く、スチルがどんどん切り替わっていく形になっていたので、キャラの表情や感情の機微などが分かりやすく良かったです。(終わったあとに見れるCG集枚数エグかった)
音楽面に関しては文句なしです、Elements Gardenの素晴らしいBGM達、そして安月名莉子さん、Ceuiさんが歌うOPとED、特に主題歌2曲は作品を終わったあとに改めて歌詞を見ながら聴くと本当に涙が出てきそうになります。
そしてシナリオ面、ここに関しては何を言ってもネタバレになりそうですが、この話は二人の物語、そして皆の物語でした。
それぞれの葛藤や心の奥にあるもの、そしてそれを乗り越え踏み出していくお話です。
悪かった点?というか少し気になった点については、OP映像にあったあのスチル本編になくね…?って言う点でしょうか、ネタバレになるので言えませんが、OPのスチルで本編に出てこなかったスチルがありました、おそらく開発段階でカットされたのかなぁと言うのと、多分これは現在の話ではないのかなという所で今のところは落ち着いてます。
あとはエピローグ的なものがもう少し欲しかったような気もしますかね…綺麗に終わったので、全然いいとは思いますけどその後は…!?ってなってしまうオタクなので…ペンション行くシーンとか最後出るのかなって勝手に思ってました。
最後に
このお話を通して感じたのは、変わろうと思うことに遅すぎることなんて無いんだなってことです。変わろうと思ってその一歩を踏み出した瞬間もう変わってるんですから。
その一歩を踏み出すことがどれだけ難しく勇気のいることなのか、最近身近で少し大きい出来事があった自分にも少しわかるような気がしました。
それでは、最後は主題歌の歌詞のワンフレーズを引用して締めたいと思います。
改めて良い作品でした。ありがとう。
一歩踏み出した 君は君を誇って