私が耳掃除をやたらとする理由
耳掃除は月一やで。
私が年頃の女の子だった時のお話。
昔っから耳鼻科系が悪くて、気がつけば中耳炎ばっかりしてた私。
たしかそれがすごーく悪化して、東京の病院で手術をしてもらったことがあった。
耳の中に電気麻酔をして、鼓膜をちょっと切るの。(痛い痛い痛い涙)
無事鼓膜再生できた私は地元に帰って、術後経過を見てもらいに耳鼻科に行った。
傷の治りはよくて、まあ、あと少し我慢すれば完治するでしょうとのこと。
ただ気をつけて欲しいのが
耳掃除は少し我慢してくださいね。
鵜呑みにした。とゆうか我慢するだろ?
それからまた少し経って、授業中に耳が痛くなって、私は早退して病院に連れて行ってもらった。
その時の担任の先生は、みんなに状況をていねいに説明してくれて
「りゅんちゃんはこの前耳の手術をして、また痛いみたいだから病院に行くみたいだよ」とかなんとか。
その時私はクラスに好きな男の子がいて、(いわゆる初恋)その子の視線ばかり追っていた。
先生がそう言った後のみんなの反応を見ながら、私はその男の子の反応が気になっていた。
病院についた。
先生が開口一番言った。
これは、耳くそだね!
え、、、?
話を整理すると、先生に以前、耳掃除は控えるように!との診断が出ていたから、わたしはその言いつけをただ守っていたんだ。
その結果。
耳くそが溜まりに溜まって
ついに痛みが出るほどになってたのだ。
先生は私の耳くそを綺麗に洗い流してくれた。
どっさりだった。
翌日私は学校に行った。
おそらく母親が病院の結果を担任に話していたのだろう。
給食の時間、担任は言った。
「りゅん!耳くそが詰まってただけだったんだってな!よかったな!ちゃんと耳掃除しろよ!はっはっはーー!」
先生は音楽の先生で、声量が半端なかった。
つらい。
大好きな男の子が私を見ないようにしていた。
人生であんなに恥ずかしくて、顔から火が出るという表現がまさにぴったりだったことはないだろう。
それから
私は常に耳掃除に気を配るようになった。
ただ医学的には耳掃除は月に一度でいいらしい。
私はそんなもの信じねえ。
りゅん。