私は偽物のぺんちゃんだった話
高校一年の時、初めての彼氏ができた。
どんな出会いだったのか忘れたけど、私はこれをカウントしていない。
なぜと言うと、付き合っていたと思っていたのは私だけだったからだ。
今思うと私のこのこじらせ恋愛体質の始まりはここから始まった、もしくは予兆があったのかもしれない。
改めていうけど、わたしは多分悪くない笑
出会いはmixiだったのかな?
あの当時めちゃくちゃmixi最盛期で笑
付き合って1ヶ月くらいたったころ、私たちは火傷するくらい熱々で、お互いを
ペンちゃんとピンちゃん
と呼び合っていた笑
なんやねん。ふざけとるんかwww
「なんでわたし、ぺんちゃんなのー?」
「それは、りゅんがペンギンに似てるからだよー❤️ぺんちゃん可愛い❤️❤️❤️」
こんな調子で。
しばらくお互いにぺんちゃんぴんちゃんと呼び合った
あほか?
mixiと共に当時流行っていたのが、前略プロフィール
好きな人のところに
彼がペンちゃん❤️
なんて書いてくれて、、
脳みそチンパンジー
まあ、しゃーない。
高一や。
んで、しばらく経った頃、彼の前略プロフからリンクを飛んで飛んで地元の友達なんか見たりしてて。
そんな中。
好きな人の欄に、ぴんちゃん書いてる女、発見。
よーくみると、他の項目もぴんちゃんとほぼお揃いの書体やん。
え、こいつが本物のペンちゃんやん。
わし偽物やん。
彼女は彼と2年も前から付き合ってた。
本物のペンちゃんの貫禄よ。
私はただの浮気相手で
彼は呼び間違えないように、本カノと同じ呼び方のペンちゃんを使い回してたのだ。
偽物のペン、復讐に走る。
そこから彼と本物のペンちゃんを追った。もちろんSNS上で。でもこの時はインスタのストーリーなんてタイムリーなものがあるわけじゃなかったから
リアルの更新を待つしかねえ。
本物のペン、リアル投稿。
「今からピンちゃんとぶくろのSEGAでデート!」
偽物のペンと応援団、出動。
池袋のSEGAで張り込み。
いた!!!!!!!!!
ついこの前までラブラブ熱々ブリブリカップルしてた男と本物のペンや。
応援団の協力で、同じエレベーターに乗った。
どうやら彼は気がついてないようだ。
やばい、、、汗じゅんじゅわー。
結局何もできなかった。
まあ、応援団に促されて勢いだけで来てしまったようなものだった笑
彼と本物のペンちゃんは私の存在に気がつくこともなく、エレベーターから降りていった。
私もきっと虚しさの方が勝ったんだろう。
そこから約10年後、今から4年前。
私は彼をFacebookで見つけた。
驚くことに彼は同じ会社にいるようだ。
ピンちゃん、ペンちゃんはここにおるで笑
りゅん。