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自分のレイヤーで世界を見ること

今日、写真家の石川直樹さんと佐々木俊尚さんのトークイベントに行ってきた。「旅する」というテーマだったけれど、「旅」を超えて暮らす上でとても納得感のある考え方が散りばめられていたイベントだったので、それを少し振り返ってみようと思う。

例えば、レイヤーの話。

(以下引用は一部僕の頭の中でまとめられちゃっているかもしれません)

ラスコーの壁画を見つけたのは考古学者ではなくて、子供たち。遊んでいてたまたま見つけた洞窟をのぞいて見て発見した。子供たちは大人と違うレイヤーで世界を見ていた。

この話を聞いて思ったのは、自分のレイヤーで世界を見て生きることがどれほど素敵かということだ。

他人のフィルターで生きない。自分の視点で見えたものをフラットに受け入れて、素直な気持ちに沿って生きていく。そういうことを常に意識して暮らすことが、ひょんな事で価値のあるものになりうる。

でもどうやって常に自分のレイヤーで世界を見続けられるのか。そのヒントも教えてくださった。

何も意識せず生活していくと時間があっという間に過ぎていく。
暑いなーと思ってぼーっとしながら歩いてくるのではなく、常にいろんなものに興味を持ってみる。
めちゃくちゃ調べてから出会う未知に感動する。
旅をしていると、呼吸一つ一つに意識が向いていき、生きることに対してめちゃくちゃ意識的になる。

体の隅々まで意識すること。自分の感覚に耳を澄ませること。何に対しても貪欲になること。そういったことがきっと自分の視点を生かし続ける秘訣なのだろう。 

思うのは、これは1秒たりともサボることのできない生き方である。しかしながら本来はそれこそが生きている実感を得られるための一番の方法なのかもしれない。

意識し続けることは労力を使うけれども、その分まだまだ毎日が素敵になる余地がある。そう感じた夜だった。

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小林 達仁
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