静かな熱を持っている人たち
決して派手ではなく、どちらかというと地味なのだけれど、人から愛され、
「あの人がいてくれて本当に良かった」
と思ってもらえる人たちがいる。
そういう人たちは、なんとなく誰かの夢を叶える側にいそうだ。でも中には誰かをサポートしながら、自分の夢を叶えるべく動ける人もいる。
僕はそんな友人たちが大好きで、彼らは「静かな熱を持っている」人と心の中で呼んでいる。
まず、彼らは忍耐強い。面倒そうなことも引き受けてきちんとこなす。でも黙々と引き受けるわけでもなく、「あーこれはめんどくさいやつですね」と一緒に笑いを引き出しながら、引き受ける。預けている方も気持ちがいい。長期的な目線という強さもある。急がずじっくり育てていく。その大切さを知っている。
次に、線をきちんと引いている。なんでもかんでも引き受けたりするわけではなく、自分の力量をわかった上で、相手や仲間にきちんと仕事を振る。無茶振りなんてことがないし、自分の限界も晒してくれるので、お互いのテリトリーが可視化されるようで、とてもやりやすい。
最後に、穏やかである。僕にとってはこれが一番大きいポイントで、接していてとても静かで柔らかい人たちが多い。突っ張っているところがなく、一枚岩でもなく、密度のある分厚い綿のような存在感がある。とんがっていなくても、きちんと彼ららしい形がわかる。穏やかでも、決して弱くないのだ。
こんな要素を持っている人たちが、「静かな熱を持っている」と思う。
静かな熱が溜まっていって、ようやく芽を出すときの彼らはめちゃくちゃ輝いているし、その時はもう誰も追いつけないような唯一の世界にいる。いつも本当に尊敬してしまう彼らのように僕もなりたいなと思う。
いただいたサポートはゆっくり物事を考えるための時間(コーヒー代など)に使わせていただきます。