給料以上に素晴らしい経験をさせてもらっていることを自覚できた話。
こんにちは。
ゆっきーです。
僕は同じ会社に10年以上勤務しているのですが、
歳を重ねるごとに給料以上に素晴らしい経験をさせてもらっているなあと
今の環境には感謝しています。
先日まさにその経験をしたので、
記事にしていこうと思います。
この記事で一番何が言いたいのかというと、
尊敬できる人と仕事できていることは
何事にも変えられない財産なんだよということ。
その経験はお金では変えないし、
後で自分にとって宝物になるんだよということです。
この話を書いていく前に登場する人物を紹介しておきたいと思います。
登場するのは3人です。
まず僕です。僕の仕事は一言で言えば検査です。
それからSさん。機械加工の職長(リーダー)を務めています。
歳は72歳くらいだったかな?
それからIさん。機械加工の作業者でSさんの部下になります。
以上3人の人物が出てくるので、
前もって書いておきました。
では早速書いていきますね。
僕の勤務する会社では、機械加工の設備がある。
専門家ではないので詳しくはわからないのだけど、
旋盤とかフライスとかNC加工とかの単語をよく聞く。
僕は検査担当なので機械加工の事業部からは、
検査依頼がよく来る。
僕は何度も加工には助けられているので、
頼まれた仕事はすぐに取り掛かって
仕事がスムーズに進むように協力は惜しまない。
今回の主役になるのが、
機械加工の職長を務めているのがSさんという人物。
Sさんは国内ではトップシェアを占める業界で
機械加工の仕事をしてきたので
知識と経験がケタ違い!!
誰もが判断に悩む問題でも
Sさんの発言1つで指針がきまるほどに影響力もあるし、
説得力もある。
見た目は坊主頭に髭を蓄えているので、一見すると近寄り難い雰囲気なんだけど、決して口調で相手を威圧するわけではなく、理論で語っていくタイプ。
理屈など抜きにして事を進めたいと思っている部長クラスの人物でさえ、
Sさんのいうことには逆らえない時点で凄さがわかる。
僕はSさんから教えてもらうまで、機械加工なんてボタン1つ押せばできるもんだと思っていたけど、現実にはすごく難しいことだってわかった。
まずワークが動かないように固定するための治具がないと加工はできない。
僕はそんなことさえも知らなかった。
そして何度かSさんと一緒に治具を1から作るところを見せてもらったりしたんだけど、とても簡単にできる代物ではない
材質を決めたり、基準を決めたり、
総合的な知識がないと治具を作ることも難しいんだなって思った。
僕は3Dスキャナーという機械が使えるので、
先日Sさんから『図面に載っていない3D上の寸法を拾ってくれないか?』と頼まれた。
もちろん僕はすぐに取り掛かって、
寸法測定の結果を知らせた。
そのデータを何に活かすのかと思ったら、
測定した寸法から治具を作るらしい。
僕にはどうやって作るのかの想像がつかないけど、
誰かの仕事が楽になるならいいんじゃない?くらいに考えていた。
数日後『この前の治具できたから見にこいよ』と言われたので
機械加工場に見にいった。
僕はできた治具を見て言葉が出なかった。
衝撃を受けた。
こんなことできるのか?って。
その治具はSさんが寸法を追いかけたので、
図面通りの形状にできている。
なのでその治具に乗せるだけで、
品物が正しくできているのかが判断できるようになっていたのだ。
すげえ・・・。すごすぎる・・・。
こんなことできる人がいるなんて・・・。
3Dスキャナーは高価な機械なんだけど、
正しい活かし方がわからなかった。
でもSさんの行動を見て、
『こうやって使えば3Dデータの意味がある』って思った。
Sさんの本当のすごさを知った。
しかもその後、多くを語らずに『じゃあ寒いから俺はもう帰るよ』と言い残して帰って行った。去り際もかっこいいわ。
その後、作業者のIさんと僕はSさんのすごさを語り合った。
Iさんも背中で引っ張ってくれる存在だからありがたいと言っていた。
でも僕と2人で共感したことは、
『尊敬できる人がいる環境で働けることは素晴らしい財産だよねってこと。』
Sさんには到底追いつけるわけがない。
でも今後どうあるべきかの指針を見せてくれている。
これが一番ありがたい。
悪い品物をどうやって加工するべきか?
加工するために治具はどうするべきか?
できるようにするためにはどうするか?って事を常にSさんは考えていた。
そして、結果だけを報告するんじゃなくて、途中の過程もちゃんと見せてくれる。
だから、僕は今貴重な経験をさせてもらっているなって思う。
僕の立ち位置というか立場は、みんなのすごさがわかる場所だから
すごくありがたい。
もちろんSさんもすごいけど、事業部長のすごさ、課長のすごさ、営業部長のすごさなどみんなの良いところが僕の立場だとよくわかる。
今のように『この人はすごい』と思える環境で仕事ができることは
給料以上に良い経験をさせてもらっているなと思います。
『すごい』と尊敬できる人が近くにいるだけでも学びです。
今の仕事を任される前は、違う部署にいたのですが
当時とは雲泥の差です。
僕が以前働いていた部署では、会話といえば管理職に対する文句と、
会社への不満ばかりでした。
管理職のいうことは聞かない。
そんな暗黙の会話が成立していました。
俺たちはそんなに給料もらってないとか、
会社の給料は安すぎるとか、口を開けば文句ばかり言っていた記憶があります。
愚痴は言ってもいいですが、
結局仲が深まるってことにはならないと思うんです。
その証拠に前の部署では、一緒に食事に行ったことも飲みに行ったことも一度もなかったんです。
愚痴を言っているだけでは深い関係にはなれないんだなって実感しました。
当時の環境だったら5年後も、10年後も愚痴を言うだけの会話だったと思います。
歳を重ねるだけで何も成長していない。
それどころか年齢を重ねているわけだから退化しているでしょう。
会社にいると、一緒に仕事をする人は選べないのが現状です。
でも僕は今置かれている状況を見渡しても
周りはすごい人たちばかりです。
この環境で働けることに感謝です。
僕は本当に恵まれています。
僕は給料以上の経験をさせてもらっているので
今の給料には不満はありません。
もちろん残業代が支払われる職場なので残業すればお金は増えますが、やる必要のない残業をしてお金をもらうというのはどうなのか?って思います。
定時間内に仕事を終わらせることが前提なのだから。
毎日毎日ダラダラと残業することは僕にはできません。
会社は利益を上げることが目的で、
作業者の生活の面倒をみるためにあるわけではないです。
つまり例え残業でも利益を生み出さなければいけない。
僕の会社だったら電気代、パテ代、塗料代・・・それに人件費。
たった1時間の残業でも経費はかかり続けます。
会社が赤字では意味がないのです。
もし、もっと給料を増やしたいと思うのであれば、定時で帰ってから何かお金を増やすための勉強をするために時間を使うべきだと思います。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、職場に尊敬できる人がいることと、
尊敬できる人がいなくて愚痴を言い続けるだけの環境では
成長速度が全然違うと思います
目指すべき指針だったり、人物像だったり、やるべき事を身をもって示してくれる人がいることに僕は感謝しないといけません。
すごく印象に残った出来事だったので書き留めておきました。
乱文、かつ読みにくい点もあると思いますが、
ご了承ください。