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【暴論】牛魔王、地主説【DB】

牛魔王ってメガネかけてるし地主だろ 間違いねぇ


DRAGON BALLのメッセージって?

DRAGON BALLからメッセージとか
人生の教訓とかを受け取るのは
けっこう難易度が高いことだとおもう


そういう企画でよく取り沙汰されるのは
亀仙人の言葉だが
あれは亀仙流の教えであって
物語全体の伝えんとするものとは
重なるところは多いものの
全く一緒ではないだろう

その他 
・見た目に騙されてはいけない
・慢心してはいけない
などが作品を通し描かれるが
これらは鳥山明の手癖によるところが多く
主軸とはいささか異なるようにおもう

なぜ難しいのか

なぜDBからメッセージを受け取るのは難しいのか

それはDBには学ぶことが少ないとか
思想がないとか
頭が悪い作品だからとかいうわけではない

むしろその逆だ
そもそもDBは、物語がキャラの主観でなく
俯瞰的な視点で動いてゆくことが多く
真意を明確に言葉にして伝えることは少ない

したがってそこから作品の根底にある
思想を汲み取るのは容易なことではなく
かなりの読解力と、見かけのシンプルさに
騙されない熱意を必要とする作業となる

しかし、そんな俯瞰的な作品で
引くくらい主観的なヤツが1人いる

ベジータである
モノローグや解説の少ないDBにおいて
ベジータの心情表現に関してはその限りではない
こいつがいることでDB読解の難易度はぐっと下がる

おまえがナンバーワンだ

そこで特に大きなヒントとなるのが
ベジータの悟空についての独白である
DBの物語はすなわち悟空の物語だが
その本質となるものが初めて、何故か
ベジータによって明文化されるのだ

ここで語られるのは悟空の人生の目的とも言える
戦う理由についてである
悟空が重視するのは敵を倒し上に立つことでも
強くなることでもない
そこで感じる"楽しい"という感情なのだ
そのために悟空は一方的な蹂躙を避けるし
一方的な蹂躙に楽しさを感じる者に対し
明確に否定するものの、最後には慈悲を与える


これこそ鳥山明が40年かけて我々に教えてくれた
メッセージではないだろうか
原動力が楽しむ気持ちで、かつ加害性のないこと
シンプルで難しい、人生の指針だ

牛魔王地主説


このように、悟空の人生を追うことで
DBの重要なメッセージを読み取ることができる

ここで筆者が提唱するのが牛魔王地主説

DB超の描写から見るに、悟空はどうやらかなり
大規模な農家らしい(今思えば主人公の職業がこんなに曖昧な漫画も珍しいが、これもDBらしさだろう)

しかしだ 日々かさむ食費をぼやくチチの姿を
みるに、いくらパオズ山の地価が低かろうと
孫家の経済状況的に確保できるような敷地には
とても思えない

そこで考えられるのが牛魔王地主説
生活費と同じように、土地さえも牛魔王に
頼っているのではないかというものである

魔王という称号や、フライパン山を所有していた
背景から、彼が大土地所有者であってもなんら
不思議ではなく、長らく謎とされてきた孫家の
収入も、彼の貸地によるものだとすればかなり
納得ができるものとなる

地面師サイヤ人

また、この理論を支えるものに
悟空がサイヤ人であることが関わってくる
そもそもサイヤ人とはなんだろうか
フリーザのもと地上げ業を営む戦闘民族である

これほど因果なこともない
略奪的な地上げ行為を行なっていた
地面師サイヤ人の数少ない生き残りである悟空が
大土地所有者の娘と結婚し
かつ歴史に類を見ない強さを誇っている

それだけではない
サイヤ人の王子であるベジータさえも
地球上で最も財産を有する大企業に婿入りし
この論を支えているのである

これが何を意味するか

そう、DBのメッセージとは
実家の太い女の子と結婚しよう!
ということなのである

おわりに

牛魔王地主説はないにしても、
鳥山作品の男女は女性側が精神的に優位に立つことが多く、それはときに財力、知力、純粋さ、美しさ、単純なパワーと多岐に由来する
これらは先進的なジェンダー観というよりかは
こうだったら面白いかな〜
という鳥山先生の純粋なアイデアであろう
(鳥山先生は自身のプラモの解説を「女にはわからないのであります」で締めるくらいにはそこらへん適当である)

しかして、これだけマッシブな漫画で
男が女を守るのに終始する描写が
ほとんどないのはかなり珍しい

力と力のぶつかり合いで男らしさを象徴するようで、昔ながらの男らしさからは乖離している
これもまた、鳥山先生が示した楽しさで、面白さ
なのではないだろうか



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