なぜ移動式個展会場『プペルバス』を作ったのか?
どうも山口です。
移動式個展会場『プペルバス』を作ってから、早いもので5年目に入りました。
なぜ移動式個展会場『プペルバス』を作ったんですか?とよく聞かれます。
そこから
「西野亮廣さんが好きなんですか?」
「それとも、えんとつ町のプペルが好きなんですか?」
と質問は続きます。
もちろん西野亮廣さんも、えんとつ町のプペルも大好きですが、1番の理由はそこではなかったりします。
移動式個展会場を思いついたのは2018年に初めて主催したイベント、『えんとつ町のプペル光る絵本展in八尾』のプレオープンの約2時間前です。
光る絵本展は原画を特殊加工して光らせているので、暗くできる環境を作らないといけないんです。
開催場所はショッピングモールのイベントスペースで、暗くできるものが何もないので、業者に頼んで個展会場を作ってもらう予定だったんですが、「みんなでDIYで個展会場を作ったほうが面白そー!」と盛り上がり、作ることになったんですが、これが悪夢の始まりw
作るのに10時間ぐらいかかって、出来上がったのはプレオープンの約2時間前。
徹夜で意識が朦朧としている中、「なんとか完成したけど、これをまた撤去せなあかんのか!?」と完成した個展会場をボーッと見ていた時に、この個展会場にタイヤをつけて走れたら最高やんって思ったんです。
動く個展会場なので、その中に常設しておくことができるし、そうすれば設営作業がなくなるので撤去作業もなくなる。
めちゃくちゃ楽やし、どこでも届けることができるやん!
どこでも届けることができるんやったら、病気などの理由で外に出れない子どもたちにも届けることができるやん!!
それができたら最高やん!!
その時、病院の子どもたちが頭に浮かんだのは、自分の息子は産まれてすぐNICUに入り、そこで病気と闘うため入院生活を余儀なくされた多くの子どもたちを身近で見てきたからです。
僕の息子は双子で、弟のほうがお腹の中にいる時から病気だということが分かっていました。
産まれてこれるかどうか分からない状態でしたが、なんとか頑張って産まれてきてくれましたが、産まれてすぐNICUに入った息子。
頑張って治療を受けていましたが、16日間でお空へ旅立ちました。
そんなことがあったので、移動式個展会場を思いついた瞬間、いろんなことが僕の中で繋がったんです。
個展に行くことができない子どもたちがいるなら、個展の方から会いに行けばいいと。
そんなん思いついたら、カタチするしかないやんかいさー!!!
西野さん。こんな得体の知れない奴に、大切なプペルを使わせて下さり本当にありがとうございます。
完成するまで大変でしたけど、完成してからも大変ですけど、お陰様で個展に行けない子どもたちに個展から会いに行き、笑顔を届けることができています。
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移動式個展会場『プペルバス』を作りたいという話を、西野さんにさせてもらった時の動画です。