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あと9年10ヶ月で死ぬらしい秋の連続投稿チャレンジ

書店に来年の占い本、手帳、家計簿、年賀状素材、カレンダー等々出揃ってきた。
自分に関する占い本をちらっと見た感じ、あっちの占い本では「来年は最悪です」て言われててこっちの占い本では「来年万歳」て言われてた。
これだから占いはよぉ。
あと9年10ヶ月で死ぬつってるのも占いだしよぉ。
言ったもん勝ちじゃんよぉ。

10月15日(火)
髪を刈る。
切るんじゃない。バリカンでガー。
素人のツーブロなので、長いところと刈ったところの間に、ためらい刈り残しができる。髪を下ろせば隠れるので問題ない。

10月16日(水)
スタッズターケル返却期限。
『仕事!』を読んで得たのは、
・社長生馬が目ぇ抜かれるビジネス界嘆きがち。幸せそうにはとてもとても
・アウトローじゃない限り仕事は楽しくない
・仕事が楽しくないのは普通。好きじゃないのも普通。「機会あれば仕事変えたい」「本当はこんな仕事がしたい」て思いながら今の仕事続けるのも普通
・労働が健康を害するのも普通
・役職者以上は胃潰瘍か不眠症かもしくはその両方
・労働が人間から人間性や個性をカットスロウするのは普通
慰められるね。

10月17日(木)
数珠と輪袈裟と般若心経とバックパックが届く。
ジムで走る最中、ランダム再生した音楽アプリから「奈落の花」が流れてきて、「ひぐらしの鳴く頃に」が観たくなった。アニメ版無印をしばらくBGMにする。
声優さんの演技があるから画面はあんまり見てない。
スタッズターケルは結局読み終わらなかったので、ターケルRTA読書会とかどうにか開催できないか、と考える。
ターケルじゃなくても、いわゆる電話帳翻訳ノンフィクション本を持ち寄って鈍器度競う読書会とか、できないかなぁ。
本の角で瓦割るとかでなく、心への鈍器度を測定対象にしたい。
ピケティ本の「内容が理解できない」は鈍器。
近年刊行のアジア史シリーズで「同じ名前が多過ぎて時系列が??」は高鈍器度。
今の科学技術レベルなら本当に読んでるかとかは測定できそうだけど、問題は「読書に’1ページ目から読まなきゃならない’、てルールを持ち込むなんて、ふふ」てアナログな正義。

10月18日(金)
意を決してモンベルのシュラフをゲットして、帰りに5円玉を両替してくる。
これほど金の重みを考える事も、シンプルに「金が欲しいなぁ!!」と思ったのも久しぶり。
モンベルは長いこと見かけてたのに入店は初めてで、「ここモントベルホテルじゃなかったんだ」て思った。
当市のモンベルは外観が作り込まれてて式場兼ねたホテル風なんだが、こんな田舎にそんな金の匂いする外観は……費用対効果大丈夫なのか。
帰ってから、タダでくれたんだし高い買い物したんだしモンベルの紙袋もらってくれば良かった、とエコバッグ暮らしを後悔する。モンベルの紙袋は、紙ゴミ入れにちょうど良い大きさだった。
気を取り直して夜は感触のいい企業さんの最終面接をパスする。
愛するPodcastプログラムの「昭和オカルト奇譚」さんでSAWの新作特集やってたので、生まれて初めてSAWを観る。こっっっっっわ……こわ。
でも「低予算で最大限の恐怖を!」てカメラワークとか、プロット、アツい。
読書灯が切れる。

10月19日(土)
読書灯がないのは活字中毒者の死活問題なので、ホムセンに買い出しへ。
ここ半年くらい交換しなきゃなーと思って何もしてなかった蛍光灯3本も、ついでに買いに行く。
ゆうて前回蛍光灯交換してもほっとんどつかんかったじゃんな、本当は切れてんの蛍光灯じゃないでは? と思い立ってソケットも買って帰る。
ローソクと線香も揃える。
読書灯は切れたのと同じスパイラル形電球がなかったので、適当に金型の規格とワットボルトが似たようなうやつを買った。読書灯の構造なんて要は、電気通します電球の中身が燃えます光ります、そこに齟齬がなきゃいいはず、煙出たらプラグ抜きゃいい、と覚悟して。高校時代、ホムセンでバイトして、「これと同じ電球が欲しいんだ」「これメーカ違うけど大丈夫なの?」て問い合わせをたくさんいただいたことを思い出す。
帰って電気系統全交換したらかつてなく眩しい部屋になった。
私が今まで生活してた薄暗いウサギ小屋はどこだったんだ。
ソケット交換は大変効果的だったが、ソケットだけ交換すりゃ良かったんじゃないか、蛍光灯3本分五千円は実は浮いたんじゃないか、疑惑が浮いた。
返却日が迫ってたモントクレアさんの英国コージーミステリを読み終える。
米国人が戦後英国を描いてるのが魅力のシリーズ。
本場の英国人ならもっとじめっとしてそうなキャラが、ことごとくカラッとしてて、読みやすく大陸性気候。好き。

10月20日(日)
SAWシリーズを制覇したら夜中だった。
ジョンクレイマーは嫌いじゃない。けどいっかい「自分の価値観を押し付けないこと」学んだ方がいいと思った。ポールは生きる意志があったから自分傷つけずにいらんなかったんだろうにおめーはよぉ。
英国にはかつて故殺は無罪、殺意があれば有罪、て時代があって、あーね、メリケンの精神性はベースの英国しばりから抜けきってないよね、ジョンクレイマーのやったことは全部殺人だよ、故殺だから無罪だった時代は死んだろってなった。
そっから寝て起きたら午後2時半だった。
間違って買った手帳を本屋に返品に行く。ついでに翻訳ノンフィクションの棚見に行ったら遭難ものばっかりでがっかりして帰る。
発狂レベルに集団遭難しました系が、翻訳ノンフィクション界隈では流行ってるのかな。こないだ出た海上遭難の末に謝肉祭するしかなかった本、売れたんだろうなぁ。
『聖書男』とか人間休んでヤギになるわみたいな、突き抜けた馬鹿野郎系ノンフィクションの時代はもう来ないのかなぁ。そういうのは動画配信する時代だしなぁ。
帰りにジムで走る。
閉館時刻が迫っていたので20分程度しか走れなかったが。
確かに走った。走ったんだ。私は走った。I'd run.
走ったから体は疲れて泥のように眠くなってもいいはずなのに、昼まで寝たのもダメだったんだろう、ドーピングに二階堂奥歯さんのご趣味とスマホのバックライトと私のビビりが競り勝つ。

ここで秋の連続投稿チャレンジ
#読書感想文

二階堂奥歯さん『八本脚の蝶』を読んでいる。
意外と読み終わらない。
著者と好みが違い過ぎて「はぁ! それ! どなた!」てググることが多いせい。おかげでこの夜は眠れなかった。
二階堂氏の好んだものは、多分に平成的で、ざっくりいうとみんなが一回は通るグロ。厨二的で懐かしいキリスト教系グロ。
サブカル史によると、当時の残酷趣味は、エヴァンゲリオンにメディアがびっくりし過ぎた結果なんだそう。残酷趣味自体は別に、フランスでグラン・ギニョル劇場が愛されるより前からずっとある。そこをメディアが取り上げるようになるかならないかは時代によるので、つまり拡散力の問題、てこと、なんだそう。
エヴァンゲリオンがリアタイ放送してなかった地域民としては「あったね〜! なんか娯楽が痛そうなブーム! 『本当は残酷なグリム童話』はやったね!」てなる。
何にせよ、二階堂氏の趣味は、私には刺激が強過ぎた。無惨画は苦手で、制作者が何考えてんのか薄らぼんやり分かるまで、安心できないから無限に漁っちゃう。で、朝が来る。
『八本足の蝶』はお亡くなりになるまでの数年のブログを本にしたいわゆる日記ノンフィクションなので、日付見て、それぞれ「あの頃自分は何やってたっけ」てかえりみたりもできる。いろんな楽しみ方ができる。
できるんだが、「でもこれ、著者が飛び降りてなかったら本になってた?」て思うとなんともうーーーん。
死がブランディングになるのは商業主義に殉教してるみたいで、うーーーん。
クォータライフクライシスって概念は、二階堂氏の生きた頃に来日してたっけかなぁ。時代が違えば死んでなくない、て思うと痛ましくってどうにも。
聖書への言及や引用が多いのに禅宗への言及が少ないのも、時代だなって思う。
残酷動画みただけで精神病むってな実際あることだし、時代のブームに晒された結果ひとひとり死んだように、私には見える。今の所は。
今、2002年年末頃のブログまで読んでるけど、だいぶ前から内容が、その日あった事でなく自動思考の自動筆記みたいになってて「あああ病んでる。病院行ってたのかなぁ……辛かったろうなぁ」て心配になる。似たような文章を中3の時に、読ませてもらった事がある。書いたのは雛見沢症候群L5みたいな同級生だった。彼は友人をストーカーしたり別れるなら自殺するっ言ってみたりで後年、精神障害で年金貰うことになったんじゃなかったかな。
自分しか見えなくなってる苦しい時、人目に晒す文章て、似たような感じになるもんだなぁ。
二階堂奥歯氏の本は、近年文庫化されてたはず。
平成大不況時のファッションも流行ってるし、本屋は潰れるし、やぁ、うすら寒いこって。

注文してたポンチョが届く。

10月21日(月)
眠れなかったけど溜まってたゴミ捨てられたから全部いいわ。
面接をパスしたと連絡がくる。頑張ったからな。
オファー面接がラストとなる。オファー面談じゃない。面接だ。よっぽど人柄見てらっしゃんだなぁ。
待っていた納め札が届く。300枚。

納め札は遍路に使うんですよ。


これに願い事四字熟語で書くらしいんだが、全部に書ききるにはカーボン機能使っても75回かかる。これ書く側の願いって一律「一枚書いたら全部に自動印刷されればいいのに」では……?
印刷可能なPDF納め札はオンライン上にある。ただし願いもすでに印刷されてて「金運爆上」とかではないうえ裁断は自分でやらなきゃない。
願い事はクリスタで編集できるけど、裁断機はうちにない。
ハサミ使うのとペン使うのと、どっちが早いか、ゴミ出ないか、私が楽しいか、消耗品費は? 等々天秤にかけると「考える時間あるなら、四国経済に貢献しろよ! 滑落したら捜索から死体処理まで四国のひとがやるんだぜ!」てことで四国からお取り寄せた。
待っていなかった電気代と回線使用料の請求も同時配送されていた。
ほんとにね。息吸うだけでタダじゃないのに止めてもタダじゃないからね。


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