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魂の浄化

去年、Halo at 四畳半というバンドを急に好きになった。偶然にもこれを書き上げたのが、1年前の今日だったんだね。

好きになったと思ったら割とすぐに活動休止の発表があった。ジェットコースターのように登ったと思ったら急降下って気分を味わった。その後ハロのライブに行くことは、私にとって不要不急ではなくなった。だって、今見ないと見れなくなってしまうのだから。急を要するよね。

というわけでこのご時世、周りには話さず何回もライブを見に行った。この時期、活休が発表されていなければ、また行ける時に行こうと、ライブには行っていなかった可能性も大きい。もちろん仕事やコロナの状況を見てチケット買うのを諦めたライブもあるし、チケット取ったのに行かない選択をしたライブもあった。

それまで映像で見ていて、生で見た彼らは映像のまんまで、衣装もほぼ同じだったりするので、画面の中の人が目の前に現れた感じで、不思議な感覚だった。スマホから流れる音や、テレビに繋いだとしても、マンションで出せる範囲の音と違って、生音を浴びるのは気持ちが良かった。そしてライブハウスでも、音のバランスがとっても良いと感じた。何より、ボーカルの渡井さんの声が、あたたかみがありつつ力強くて、世界で一番好きな歌声になった。

その頃私はハロのライブに行くたびに泣いていた。歌に感動して涙が出るのだけれど、そこにはハロが活休してしまうという悲しい想いが乗っかっているのかなぁと思っていた。

最後のライブも最高だった。活休前最後ということ以前にライブとして最高だった。もちろん涙も出たけれど、同時にあー楽しかったと言えるライブだった。

この期間、メンバーのインスタライブ、ツイキャス、ラジオ、YouTubeなど、追える限り見たり聞いたりした。複雑な思いもあったけど、新参者ということもあり、ハロとの思い出がそんなにたくさんあるわけでもなく、これからも彼らの行く道をそれぞれ応援していこうと思った。

渡井さんが歌い続けてくれることが純粋に嬉しかった。ソロになってからの弾き語りのライブも実際行けたのは3回だけど、配信で観れるものは全部見た。

そして、その時もやはり涙が出た。ハロが無くなる悲しさではなく、やっぱり歌に感動して涙が出てたんだと実感した。バンドだと、「あっ、ここのギターのリフ好き!」とか、「このベースのフレーズ良いなぁ」とか、「ここドラムカッコいい!」とか色々聞きどころがあって、歌詞を隅々まで聞くことはなかなか無い。渡井さんは歌詞が全て届くように歌ってくれているんだけどね。

でも、弾き語りだと歌詞が本当によく聞こえて、イメージ映像が頭の中に浮かんで、渡井さんの想いを想像してしまったり、あるいは歌と自分の人生を重ね合わせたり、ということで溢れる想いが涙となって溢れてしまう感じ。

今回の対バンイベント(バンドじゃなくても対バンって言うのかな?) "松川翔汰ッ" は、残念ながら仕事で行けず、配信もアーカイブで翌朝やっと観た。

新曲1で泣き始め、ナイトクルーズ、NEW DAWNの時には号泣だった。早朝から魂が浄化されたようだった。

新曲1では、幼子のキラキラした笑顔が目に浮かびんだ。そして今の自分と比べてしまった。もうそんな孫がいてもいいような歳なんだけど、キラキラ部分だけ失って、歪な成長しかできてないんじゃない?なんて。

普段「赤ちゃんのように、真っ直ぐに、国やことばの違いにとらわれず、同じ人間として人とことばに向かおう」という多言語活動をしているのだけれど、もともとADHD傾向が強くて、人との距離の取り方が難しく、歳を重ねるほどに傷つきたくないから人と距離を取り、自分の気持ちに蓋をしている自分のことも、改めて気づかされた。

そんなことを気づくだけなら負の感情が呼び起こされるだけなんだけど、渡井さんの歌は、縮こまって固まった私の心を柔らかく解いてくれるようだった。素の自分に戻っていきたいなぁと思えた。

新曲2では、人生のエンドロールがより近づいている自分にとっては、今まで一緒に歩んできた家族を大切にしたいなぁと思った。父母が亡くなってからも家族と呼べる存在がいることがありがたかった。

どちらも渡井さんの想いとは少しずつずれているとは思うんだけど、ことばの意味は受け取った人が決めるものだから、そんな受け取り方もあるんだなと思ってもらえれば。。。

そして、新曲2を歌う前のMCで、「渡井翔汰のソングライティングの中では珍しく、真っ直ぐなラブソングを書きました」という話をしてくれたんだけど、そこに勝手に反応してしまった。

あれは延期になったラストライブのちょっと前だったかな、SHE'Sの竜馬さんとのインスタライブがあった。その時、事前に質問を募集していて、確か3つ質問送ったんだけど、その中の1つが、「ハロじゃなくなったら、ストレートなラブソング書いたりしますか?」だった。本編では採用されなかったけど、アフタートークの場を設けて、全ての質問に答えてくれた。そんなところも渡井さんの人柄が現れていると思う。

渡井さんの答えをはっきりとは覚えてないんだけど、「ハロでもラブソングあるよな。でも、ストレートなってことか。書きたくなったら書くんじゃないかな」的な回答だったと思う。最近特に記憶力無いので、あやふやだけどね。だから、真っ直ぐなラブソングって聞いた時、うわっ、きた〜!って思ってしまった。

真っ直ぐで、あたたかくて、渡井さんらしいことば選びと歌詞の世界。とても心動かされた。

その後のスペクタクルも、may in filmちゃんの歌では何回か聴いていたけど、弾き語りでアレンジも変わって歌詞がじっくり聞こえると、今までのイメージとはまた違って本当に良い曲だなぁと思った。メイフィルちゃんが歌ってる時ももちろん良い曲なんだけど、賑やかで、決意表明の曲のように感じていた。愛のうただったんだなぁって思った。

テレンの大ちゃんがツイキャスで話してた時に感じたこと。バンド名に込められた想いが強いと、聞き手が思う以上に作り手はそこに縛られている部分があるのかな?ということも思い出した。

ハロの活休が決まってから、渡井さんの書く歌は、ハロへの想いと自分の現状を描くものがほとんどだった気がする。それも、もちろん私の感じ方なんだけど。

今回の新曲を聞いて、渡井さんがソロとして、varrentiaとして楽曲制作の幅を広げていくのだろうなと思っていたら、渡井さんのツイートが流れてきた。

新しい一歩を踏み出したんだね。応援するよ。何より渡井さんの歌にいつも救われています。歌い続けてくれてありがとう。

なんだかまとまりもなく渡井さんへのラブレターみたいになってしまった。。。知らない人が読んだら、全然わからないだろうな。知らない人のために、varrentiaの曲紹介して終わります。聞いてくれたら嬉しいな。





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