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思い立った日が吉日

いつもより早めに起きて身支度を済ませた僕は、Mさんに会いに行くために普段は利用しないJR線に乗った。

「地下鉄とは座席の配置が違うなー」とか「甲子園って案外近いんだなー」とか意味のないことを考えながら、目的地を急ぐ。

イヤフォンからは、好きなアーティストの春ソングが流れ、車窓から見える桜がより春を訴えかける。

1駅…2駅と過ぎ、目的地の駅に着くと平日だったせいか、改札を通る人・待ち合わせをする人は少なかった。

駅に着いたことをMさんに連絡すると「もう少しで着く」とのこと。

イヤフォンを外しながら、あたりを見渡し「ここにいること」を伝える準備をする。

少し経つと、無糖タイプのカフェラテを片手に目の前に一人の男性が現れた。その人こそが、今日お会いすることを約束していたMさんだ。

以前お会いしたときは黒髪だったのが、グレー系のおしゃれな髪色になっていたから、Mさんだと気づくのに一瞬のラグがあったのは秘密。

軽い挨拶を交わし、近くのショッピングモールで昼食をとり、そのあとは某有名チェーンのカフェで、食後の一杯を飲んだ。

Mさんとは仕事の関係で出会ったことから、近状報告に加えて今後のビジョンをお互いに腹を割って話す。

「今後のビジョンを話す」ってカッコよく書いてはみるものの、正直なところは、僕がアドバイスをもらうばかりだ。

その話の最中に、とある事業のことを聞いて「今よりもっとジャンルを広げて執筆がしたい」と漠然と思った。今の仕事はGoogle検索で上位を狙う記事の執筆だけ。

新たな可能性として、小説っぽい文章が書けるのも武器になるかなと思って、夜中に筆を走らせている。

別に今の仕事が嫌いなわけではないけれど、「執筆に対して少し考え方が変わった」からこそ、noteを始めた。

「思い立った日が吉日」をタイトルにしたのは、noteを始めた記念にそれっぽくつけただけで、特別深い意味はない。

今後も日常の何気ない一コマを思うままに綴っていきたい。


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