【第2話】PICマイコンはソウルジェム(2)
(ごそごそ…)
(まどかは眠ったようね。)
「大事な事を言い忘れていたわ。」
「ここに並んでるのは、PICマイコン、奥の3本足がトランジスタって呼ばれる部品よ。」
「この部品はもう永久に使えないわ。一度穢れを溜め込んでもグリーフシードで浄化出来るソウルジェムならともかく、特にPICマイコンにはグリーフシードなんてないわ。」
「察しがついてるといいのだけれど、PICマイコンは間違った回路設計で永久破壊する場合が多いの。それだけデリケートなものよ。」
「トランジスタも熱に弱いから壊れやすい部品の一つなのだけど、PICマイコンはさらに弱いわ。」
「ソウルジェムが穢れを溜め込み過ぎて、魔法少女は魔女化するわ。でもPICマイコンはあれ程激しい場面はないわ。焦げた匂いとともに静かに眠るわ。」
「魔女化してもPICマイコンはグリーフシードにはならない。そう、永久に使えないわ。」
「もうここまで話せば、察しがつくはずよ。そう、PICマイコンはソウルジェム。穢れ(間違った使い方)次第で魔女にすらなるものよ。」
「私のマスターには釘を刺してる事なのだけど、PICマイコンはまどかだと思って大事に扱う事ね。この事だけは決して忘れないで。」
(私に言われてる気がします…気をつけます。同じ機種のPICマイコンを2個程魔女化したので、ほむらさんの言う通りです。)
(つづく)