【第1話】PICマイコンはソウルジェム(1)
「夜中に時々布団からいなくなってたから、ずっと気になってたけど・・・」
「今まで黙っていてごめんね。まどか。」
「ほむらちゃんの事をもっと知りたいから、私も一緒にやりたいよぉ・・・」
「これはなにをつくっているの??ほむらちゃん?」
「PICマイコンで動くデジタル時計をつくってるわ」
「なんだかむずかしそう・・・」
「その心配には及ばないわ。まどか。ちゃんと教えてあげるから」
「数学とか苦手だよ・・ほむらちゃん・・・」
「大丈夫。計算問題は一切ないわ」
「ウェヒヒ!綺麗な色だね!ほむらちゃん?」
「自分の好きな文字を点灯させる事も出来るわ。時計だけじゃなくてね。」
「実際に操作してみせるわ」
「ボタンが3つあるわ。青くて四角いボタンを押すと、数字が表示されるの」
「最初に表示された数字は、PICマイコンに記憶してる数字を読み込んでる。」
「????」
「ごめんね。まどかには難し過ぎたかしら・・・」
「大丈夫だよー!ほむらちゃん!一生懸命覚えるよ?ウェヒヒ!」
「無理はいけないわ。でもまどかと一緒ならもっと楽しいわね。」
「続けるわ。その数字からスタートして1秒毎に数字が変わって表示されるの。つまり時計ね。」
「青いボタンをもう一回押すと時計が止まるわ。もちろん私は魔法を使ってはいないわ」
「ほむらちゃんに触れてなくてもこうして話せてるから、ここまで大丈夫だよーウェヒヒ!」
「青いボタンをもう一度押したら、時計が動き出すんだよね?でも、私とほむらちゃんの時間はずっと一緒だもんね〜ウェヒヒ!」
「もう、まどかったら///」
「さすが、まどかね。その通りよ。」
「時計が止まってる時に、真ん中の小さなボタンを押すと、数字の右下に.(ピリオド)が点灯するわ」
「このボタンを押す度に一つ右隣のケタに移動するわ。」
「.(ピリオド)が点灯してる数字がちょっと暗くなってるの。この状態で、一番左の小さなボタンを押すと、数字を変えられるわ。」
「青いボタンをもう一度押せば、設定した数字から時計が再開する仕組みよ。」
「ほむらちゃん?もう一緒に寝よう?」
「ええ。そうしましょう。」
「zzzz…」
「ほむらちゃんが先に寝ちゃったよ〜ウェヒヒ」
(難しいのは苦手ですが、ほむらちゃんの心は読むのが得意なまどかさん)
(つづく)
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