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【第1話】PICマイコンはソウルジェム(1)
「夜中に時々布団からいなくなってたから、ずっと気になってたけど・・・」
「今まで黙っていてごめんね。まどか。」
「ほむらちゃんの事をもっと知りたいから、私も一緒にやりたいよぉ・・・」
「これはなにをつくっているの??ほむらちゃん?」
「PICマイコンで動くデジタル時計をつくってるわ」
「なんだかむずかしそう・・・」
「その心配には及ばないわ。まどか。ちゃんと教えてあげるから」
「
【第2話】PICマイコンはソウルジェム(2)
(ごそごそ…)
(まどかは眠ったようね。)
「大事な事を言い忘れていたわ。」
「ここに並んでるのは、PICマイコン、奥の3本足がトランジスタって呼ばれる部品よ。」
「この部品はもう永久に使えないわ。一度穢れを溜め込んでもグリーフシードで浄化出来るソウルジェムならともかく、特にPICマイコンにはグリーフシードなんてないわ。」
「察しがついてるといいのだけれど、PICマイコンは間違った回路設
【第3話】PICマイコンの基本回路
「また大事な事を言い忘れてたわ。」
「さっき見せたPICマイコンだけど。幾つも機種があるわ。見た目の違いは長さやピンの数ね。」
「大事なのはピンの数。ピンの数が回路設計を決めるわ。」
「どういうものを作るか。その回路設計によって必要なピン数が決まるわ。ピン数が決まれば、必要な機能があるマイコンを選ぶの。同じピン数のマイコンならどれでも言いわけではないわ。」
「でも難しく考えなくていいわ。回
【第4話】7セグ点灯の回路をつくる
(ごそごそ…ほむほむ…)
(まどかを起こさないように…)
「基本回路について説明したけれど、大事な部分が抜けてたわ。」
「ブレッドボードに組んだところは見せたけれど、どの部品をどう組むかまでは話していなかったわ。ごめんなさい(ファサ)」
「これが前回見せた基本回路ね。これに今回は新たに部品を加えた回路をつくるわ。」
「これよ。7セグを1桁点灯させる回路をつくってみましょう。」
「PICマ
【第5話】電源の準備
「前回見せたブレッドボードでの組立図よ。図の左上と左下にピンクと青の矢印があるのが確認出来るかしら?」
「ブレッドボードに流す電源よ。電源が無ければPICマイコンはただの部品だわ。コンセントみたいに挿してすぐ使えるならいいのだけど、少し準備が必要になるわ。」
「でも難しい作業ではないわ。半田づけも必要ないし、5分程で終わるわ。」
「まず必要になるのが、電源アダプターね。普段使っているコン
【第6話】ライターとコンパイラ(XC8)の準備
「たばこを吸うわけじゃないわ。」
「そのライターで燃やすのは簡単よ。」
「冗談はあまり得意ではないわ…」
(ほむらさんは怒らせると串刺しにされそうです…)
「コリャ、極楽ですなぁ〜」
「さやかちゃんのベッドにしちゃいますからね〜…」
「わお!びっくりした!ほむらじゃん!」
「びっくりしたのはこっちよ。美樹さやか。貴方もほとほと変わった人ね。」
「こんなところに丁度いいベッドがあったか
【第7話】ライターの動作は同じ条件とは限らない
「…31。…32…。ふぅ〜…33っと…」
「…35、36…、ふうふう…」
「…41、42…う、きつぅ…」
「巴マミ。それは体操マットじゃないわ。」
「あら?暁美さん?」
「あなたもどうかしら?私と同じ条件で勝てるかしら?」
「勝負するつもりはないし、心臓の病気である事を知ってるなら、同じ条件じゃないわ。」
「あら?それは残念ね。ならこれで失礼するわ。硬さが丁度いいマットだった
【第8話】マイコンに書き込むプログラムについて
「暁美ほむら。君はつくづく訳のわからない要求をしてくるね?PICマイコンを教えてる間もまどかと一緒に布団で寝たいから、分身を出してくれって?そんなの無理に決まっているじゃないか?」
「・・・ってどうやら耳を貸すつもりはないらしいね?君を見ていると人類の欲望とはいかに理不尽なものかが良く理解できる。」
「これでいいかい?暁美ほむら?しかし、わざわざ視力落として眼鏡にする必要はない気がするけど