クリエイターキングダム アーカイブ視聴まとめ-感想/クリエイター失敗先生 編
最後は、上司タイガー、清川ドラゴン、獣神サンダー・マエダーのベテランの域になっている3人のクリエイターが、失敗から成功を学ぼうという企画。
上司タイガーの場合
上司タイガーが百貨店の社員時代、折込チラシの担当時に誤植。
赤字の転記ミスで刷り直しを何度か経験。
折込チラシは、各売り場のセクションごとの赤字をまわすのが大変。
売り場から返ってきた赤字を上司タイガーが手書きで転記していた。
その時、売り場の人の赤字が、画像の入れ替えだけだと思ったら、下のテキストごと入れ替えだった…。
入れ替えたものの価格差は数十万円!!!
もうチラシには載ってしまったので、タイガーが発売日当日、朝イチで開店と同時にその商品をお客さんとして買いにいったそうです……。
去年一昨年と、百貨店的なところのチラシの仕事をしたので、赤字の転記ミス、そして各セクションの赤字…わかりますよ…!!!
ちなみに私が担当した所は、まだ赤字はファックスだったり、直接紙でアナログなやりとりでした。
転記はそこの方がやってくださいましたが、大変だろうなと思いながら修正してました…
百貨店時代、アレルギー表示でミスったことがある。
タイガーが社員時代は、時代的に書いてなかったけど、そろそろ書かないとね、という時代。本当は載せないといけなかったものを載せなかったときに、自分は命に関わるようなミスをしてしまっただと実感した。デザイナーは医療関係だったり、人の命に関わらない仕事だと思っていたけど、そんなことはない。自分、奢ってたんだなーと思った。
PL法とか、薬事法とか…そこを記載するのもデザイナーの仕事ですからね(説明書や商品を作る仕事をしてたときに、私も実感しました)
「誤植といえば、本はどうなんですか?」ということで鷹野さんがゲストで登場!
鷹野さんの場合
いまamazonでは3箇所誤植があれば、まちがいだらけとレビューに書かれる!(ひーー!!!)
本は25人体制でレビューをしている。
読んで欲しい人を募集して、レビューをしてると、こんなところ!?っていうのが見つかる。
どんなに頑張っても絶対2箇所は誤植が出てしまう。(鷹野さんが言うと説得力があるわあ)
最近、本は基本誤植があっても刷り直しがない。正誤表をサポートページに出すくらい。
でも本は間違っていても気がつかない人の方が多い。
けど、鷹野さんが出版している技術書は、やってできない、ダメだって思われるのがとてもつらい…。
有名なお菓子屋さんの名前を間違えたことがある。
初めて有名なお菓子屋さんと仕事をしたとき、最初のデザイン案提出時に会社名を間違ってしまった。
次、直せばいいやーと思ったら、お菓子屋さんの社長に呼び出されて怒られた。でも、確かに間違ったら、その会社の損失になるし、仕事を一緒にする人の名前を間違うなんて失礼。
そこで鷹野さんは、怒ってくれるなんてありがたいなと思った。
社長の漢字間違うのもヤバイ。
前の社長の名前をかいて、社長に校正お願いしたことがあった by タイガー
怖いのは、怒らないクライアント。
静かに怒って、次から仕事がこないのが一番怖い。
清川ドラゴンの場合
会社員時代、商品に品番があるものを作っていた。
工場で作っているとき、(つくったデータに)0ひとつ品番多い!!!!っていうのがあって、全国の工場に行って直したことがある。
ドラゴンは、校正がニガテ。作ってできた!ということに満足してしまい、
最後まで細かくチェックをあまりしない。でもそれを怠ると人に迷惑をかけるのがわかった。
独立してから手掛けた印刷物で納品形態がわかりにくいものだった。
自分としては、完成されたものが納品されると思ったら、折ったり組み立てたりしないといけない状態で納品されてしまった!(しかも超デカくて超重い!)タクシー呼んで、明石から大阪へ運んだ。
それを各5箇所へ運ばなければいけなくて超大変だった。
会社だと失敗している例がすでにあって、バックアップ案などしっかりしてるけど、独立すると、そのノウハウがない。だからやる前に見切り発車でやるのではなく、必ずバックアップ案を持っておくことが大事。
失敗したことで、助けてくる人がいたのはよかった(Twitterで組み立ててくれる人を募集したら来てくれた!泣)
獣神サンダー・マエダーの場合
できた印刷物を水溜りに落としたことがある。
できた印刷物を直接持って納品するというブランディングしていたとき、段差につまづいて、できた印刷物を水溜まりに落としてしまった。
それから印刷物を持っていくのはやめるようになった…
(これは…私だったら絶対たとえ晴れてる日でもビニールに包んでいきますね…雪国で養った知識)
視聴者からの質問コーナー
ここから視聴者の質問コーナー。個人的に印象に残った質問をご紹介。
Q:身だしなみで一番気を使ってることは?
清川ドラゴン
身嗜みよりも、対応とか言葉を気をつけている。
クライアントさんより目立たないように気を使っている。
メガネをかけてる人には、メガネをかけていったり、話の共通点を作るようにしている。仲良くなる努力をしている。
10代、20代の頃は、商品・コンテンツの色が入ったものを着たり、その色に髪を染めたり、決定権のある人が喜びそうな格好をして、プレゼン全部通してきた!(かっこいい!)
鷹野さん
仕事の初期はスーツを着ていた。仕事でジーンズの人とか嫌だった。
割と派手系の服を着ていくと、あ、デザイナーだ!と安心してもらえるケースがあって、違う意見をありがたがってもらえる。
獣神サンダー・マエダー
デザイナーに見える格好で、意識している。
人見知りだから、服装で工夫している。話のきっかけになるような黄色の目立つアイテムを持ったり…。
初対面の人と会うときは必ずメガネをかけて、2回目をはずす。
そこで話がはずむから、仕事がやりやすい。
上司タイガー
服装は意識してない。金髪にしていた時期があったけど、いろいろあって、ボウズにしたら、いろいろ楽だったので、20代からボウズ。
メガネも、キャラ付。黒の服もキャラ。
Q:仕事のスランプはありますか?
清川ドラゴン
スランプはない!5時間しかやってないからない!
自分の引き出しの中でしかみてないこともあるかも?自分の引き出しの中身を増やしておくのがいいかも。
獣神サンダー・マエダー
20代は次、アイディア出るかなという不安はあった。繰り返しやることで自信を持つようになった。
不安がある人は、デザインの引き出しや、知らない人が多い。
鷹野さん
やる気スイッチは、スイッチじゃなくて、ツマミみたいなもの。
ダメだなーと思うけど、ちょっとだけやっておくだけで、違うことをしてても、あれ、そうかも!と思うことがある。
デザインの楽曲理論というのを提唱していて、カバー曲は、オリジナルと全然違う。下の作詞作曲がちゃんとなっているから、アレンジが違ってもいいように聴こえる。
だから、デザインとして成り立ってないな、と思ったら、上の飾り(=デザイン装飾)じゃなくて、下のコンテンツの内容を見直してみるといいかも。
鷹野さんのお知り合いのWEB制作会社さんは、納品した仕事を、チームで同じ素材でやりなおすことがある。同じネタで、違う人が手掛けるとおもしろいことになる!
Q:機密案件のとき、誰に相談したらいいのか
鷹野さん
自分でiPadでみたり、出力してプリントアウトしてみてみるとか、環境を変えてみるのがいいのでは。
清川ドラゴン
NDAとか結んでるのであれば、そのやってるデザインのジャンルで最高峰と言われているものを今一度確認して、なんでこれはいいのかというのを分析してみる。
自分が作りたいものはどういうものなのか、というのを再度確認して、近いものをネットで検索してみたり、紙に書き出してみたり、聞き方や自分でそのデザインを説明できるかどうか、というのが大事。
感想
私も似たようなことを経験してきたので…涙が……。特に誤植……。わたしもシールを貼りに工場にいったことありますよ…。クライアントの名前を間違って広告出稿取り消しになったこともありますよ……(泣)
機密案件のときは、確かにプリントしたり、みるデバイスを変えたり、環境を変えてみると見えてくるものあるなと思いました。
早速いまやっている機密案件で悩むことがあったので、プリントしてみたり、iPadでみてみたりと環境を変えてみてみたら、やっぱりこっちが…となったので、おすすめです!!
あと何気に身だしなみや服装、清川ドラゴン様の「クライアントさんより目立たない」というのと、鷹野さんの「派手な格好の方が喜ばれる」っていうの、どちらもすごくよくわかります!私はいまその狭間で悩んでるので、ちょうどいい塩梅をみつけたいです…。
(固めのクライアントだと思ってかっちりした格好で行ったら相手がめちゃラフな格好で「営業さんかと思いました〜」と言われたり、逆もあったりした…)