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クリエイターキングダム アーカイブ視聴感想/ママパパでもカセグーン-ストックイラストレーターの子育てと仕事の両立/マツさん
ストックイラストレーターのマツさんのセッションです!
二人のお子さんを育てながらストックイラストレーターとしてご活躍されているマツさん。
実は、わたしマツさんのイラストを某ストックサイトで購入して使わせていただいことがあります!!!ドンピシャぴったりのもので、助かりましたありがとうございました!!!!
ストックイラストレーターとは?
マツさんはイラストストックサービス(例:PIXTA、Shutterstock、Adobe Stockなどなど)にクリエイターとして登録して、各サイトにご自身で描いたのイラストを登録している。
デザイナーや出版社の人たちがイラストストックのサイトを見て、作りたいデザインや出版物などに合ったイラストを探して、それを買って、使っています。私もを某サイトでデザインに合うイラストを探してるときに、マツさんのイラストと出会いました。
ストックイラストは、都度売れれば収入になるが、誰がどこで使っているかは追いかけることができないそう。
そして、マツさんの
登録枚数は5700枚!?
2011年終わりに登録して…9年間で…!?す、すごい…!!!!
一日に3枚弱毎日登録している計算…!!!
マツさんの経歴と収入について
マツさんは、4人家族。
出産前までは、お土産物のパッケージのデザインとイラストを担当。
(ご結婚された時期がほぼ一緒で勝手に親近感が湧きましたw)
ご長女を出産されて、復帰するつもりがいわゆる保育園(入園)活動で落ちてしまって、復帰できなかたったとのこと(お住まいの区は当時待機児童数ワースト2位…)
2011年の震災をきっかけに、復職を諦め、フリーランスになることを決意されたとのこと。
2019年の収入の割合は…
ストックイラスト:60%
クライアントワーク:40%
そして、ストックイラストをはじめて数年で、収入がなんと5倍近くに!
ストックイラストをやってよかったこと
登録しておいて、買ってもらえれば収入になる。
(なので極論登録しておけば勝手に売れてそれが収入になる)
特に登録する数に限りはないし、描く時間が登録先で決まってるわけではないので、隙間時間にコツコツ描いて登録すればよいので、お子さんの病気や、学校行事、急な帰省などによって思ったように仕事ができない時に助かった。
ストックが売れるまで
登録して、すぐこんなに売れたわけではないそうで、どうしてストックイラストの売上が伸びたのか??
それは…
・時間をつくって限界まで描いたから!
2018年、2019年、合わせて3000枚近くのイラストを登録したとのこと!!!!!(2017年は700枚強)
毎月最低100枚を目指して描いてたと…。量が…やばい!!
マツさんは時間が拘束されるクライアントワークを抑えて、時間に自由がきくストックで売り上げをあげよう、ということにシフトをしてこの枚数を設定したそうです。
売り上げをあげるためにやったこと
・ストックイラストのセミナーに参加
・売れ筋の情報収集
・新しいタッチの研究
…などなど
手書きタッチ、構図や、アイコンと組み合わせた素材、2色のイラストなどなど、ニーズに合いそうなものを研究して登録したそう…!
ストック会社を通してのクライアントワーク
ストック会社を通じてクライアントワークの依頼が来ることも。
その場合、
①予算がない
②納期がない
③(コンペ用なので)決まらないかも
という案件が多く、以前は引き受けないようにしていた。
でもいまは引き受けている。
なぜか?
①予算がない場合
後にストックに登録をしてもよいか交渉して、予算が安くても引き受けている。
まとまったテーマで普段描かないものが描けるため、後にそのニーズにあった人のまとめ買いが期待できる!
②納期がない場合
登録している5000点の中から選んでもらい、素材を組み合わせてカバー!
③決まらないかもの場合
①と同じく、後にストック登録を交渉したり、ストックの中から選んでもらったり、サンプルから近いものを選んでもらったり、WEBに似たタッチを固めてポートフォリオPDFとして渡したりして対応。
このおかげでクライアントは2年間で2倍近くまでに!!
家事育児との両立問題
9年間やってきてわかったのは
仕事に集中できないのが当たり前!
効率やタスク完了をゴールにしない!
やったことに効果がないことに対して、やる気がなくなってしまう…
そこで、
①他人をまきこむ
②こどもに合わせた環境づくり
③ママみてタイムの導入
ということを心がけている。
①他人をまきこむ
仕事は自分じゃないとできないけど、家事は他の人がやってもでいるので、家族に家事をお願いしている。
それでも手が回らないところは外部サービスにお願いする。
今までマツさんが使った外部サービス
・ファミサポ
・タスカジ
・ネットスーパー、ヨシケイ、オイシックス
ちなみにある調査によると、外部家事サービスに依頼したことがある人は全体の7%だとか…。
もっと頼ってもいいような気がします。
②こどもに合わせた環境づくり
いろんな人に言われる
「大変なのは今だけ」はウソ!!
つわりが辛かったり、0歳児が熱が出た時、1歳児の後追いがすごかったり…マツさんは9年間ずっと大変!泣
なので、こどもに合わせた環境づくりが大切!
マツさんのお子さんが、0歳児、3歳、9歳(現在)、どうやって仕事をしているのかイラストで紹介。(さすが!!)
0歳の時は、自分がすぐ動けるよう、MacBookで、お子さんが座れるようになったらデスクトップ、と臨機応変に変えたそう。
③ママみてタイムの導入
子どもに「0時になったら描いた絵を見せてね」とか、時間を決めて、チケットを作ってプリントアウトしたり、踊りを披露みたいなのも、時間を指定して椅子を出したり、マツさん自身で環境をつくってあげていた。
しかし、いまはお子さん自らチケットを作ってくれるように…😭
子どもがこれから大きくなって、いろいろ環境の変化が出てくるので、その時に合わせて臨機応変にこれからも接していきたいとのこと。
さいごに
名前は「マツ」。
旧姓が松を使った苗字。結婚してから、お母さんになってから、ご自身を古くから知ってる人たち以外は旧姓で呼んでくれる人は少なくなってしまった。
そして、お子さんを産んでから「ママ」という全く別の生き物になってしまったような感覚になってしまった。
お化粧やトイレにゆっくり入るという当たり前のこともできなくなってしまい、自分はお母さんとしての能力が足りないのではないのでは?と思いはじめたそう。
でもよく考えたら、今向き合うべきは理想の「お母さん」ではなく、目の前のこどもなんだなと、思うようになったそう。
そこそこやれてる自分はひょっとして結構すごいのでは?と考えるようになった。
思うようにいかない日もあるけど、焦らずに積み重ねることで、きっと明日は少しづつ変わってくるのでは?
もっと先になるかもだけど、いまは子どもと過ごす貴重な時間だと思って過ごしています
(泣ける…涙が…)
セッション後…
マエダさん、サイトウさん、マツさん3人のトーク
マツさんは、保育園に受かってて復職していたら、年収は200万円くらいで、去年の年収には程遠い年収で過ごしてたと思う、とお話しされてて、大変だけどよかったとお話しされてることも印象的でした。
マエダさんもお子さんが生まれてからしっかり、正しく稼ぐ、ということを意識するようになった。
サイトウさんは、お子さんがいたから健全な生活ができていると実感されているそう。
3人共とてもいい顔をされていて、とても素敵なセッションでした!
感想
このマツさんのセッションが…本当に私にとってエポックメイキングなセッションでした…!!!!
予算がない・決まらないかもなクライアントさんに対して、交渉してストックイラストに登録する、というスライドが出た瞬間、「その手があったかあああああ!!!!」と叫びました…。
なぜかというと、一昨年、受けた案件で、当初イラストは別途お金をいただける、とのことでしたが、結局別途いただけなくなってしまい、お金がいただけないことをわかりつつも大量のイラストを描いたことがあったのです…。
しかも、結局イラストはない方がいい、となってしまい、私の手元には数十点のどこにも出せないイラストが残りました…泣
この時にマツさんのこれを聞いてたら!!使用されなかったらストックイラストに登録させてください、と言ってました!!!泣
本当に頑張って、タッチも3種類描き分けて描いたので、黙ってまるっと登録したいくらいですが、今後イラスト含めて提案してください、または予算がないんですがイラストも…と言われたら絶対ストックに登録させてもらいます、と交渉しようと強く心に決めました。
他にも、最後のお名前の話と、積み重ねが〜というお話が、泣けて泣けて……
わたしもそうなのですが、旧姓で呼ぶ人がどんどん少なくなっていって、どこかで「○○(いまの姓)じゃないんだけどな…」みたいな気持ちがあります。結婚して10年仕事は旧姓でやってきて、出向を機にいまの名字で呼ばれるのを慣れようと思って変えたのですが、ちょっと後悔しているところがあるので、マツさんのお話をきいて、なにか変えたいなと思いました。
そして、いまやってることは間違いではなく、積み重ねている途中なんだという意識を持つことで、焦らず自分のペースが大事にしていこうと思いました!!!