![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45604308/rectangle_large_type_2_fca32c5e2ec43e638eff4aa87ad9148a.jpg?width=1200)
おすすめ戦争映画「プライベート・ライアン」冒頭シーンが衝撃的!
こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
『選ばれた精鋭は8人―― 彼らに与えられた使命は 若きライアン2等兵を救出する事だった…』
これは映画「プライベート・ライアン」のキャッチコピーです。
スティーブン・スピルバーグ監督の作品は、「シンドラーのリスト」もそうですが、どんなに時間が長くても、決して長く感じさせません。
それだけ映画の中のメッセージが、私たちの心の中に染み入っているのだと思います。
冒頭の衝撃的な戦闘シーンでは、兵士たちが、壁のない海岸に上陸し次々と弾に当たり死んでいきます。
まるでアリを踏みつぶすかのように簡単に死んでいきます。
こんなに人の命は軽いのかと思わされます。
しかし、このあとミラー大尉が軍から1つのミッションを課せられます。
1人の兵士を救い出し、母国に帰すことです。
何とも複雑な心境になりますよね。
多くの兵士が死んでいる中、8名の兵士が1人の兵士を救い出すために命をかける・・・。
では、なぜ1人の兵士を救うために8名の兵士が命をかけねばならなかったのでしょうか?
今回は、映画「プライベート・ライアン」についてレビューしたいと思います。
製作年:1998年
時間:170分
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、トム・サイズモア、エドワード・バーンズ、バリー・ペッパー、アダム・ゴールドバーグ、ビン・ディーゼル、ジョバンニ・リビシ、ジェレミー・デイビス、マット・デイモン等
1)映画「プライベート・ライアン」の個性的な8名の兵士たち
まずは、この映画の主役とも言うべき8名の兵士たちについてご紹介しますね。
ライアンを救い出すために選ばれた8名の兵士たちは、一人一人とても個性的で人間性にあふれ、魅力的に描かれています。
◆ジョー・H・ミラー大尉(トム・ハンクス)は、家族を愛し、いかに疑問に思える任務でも早く任務を終えて帰国するために尽くします。
しかし、決して仲間を見捨てることはありません。
任務外で困っている仲間たちを見たら、助けに行きます。
さすが、教師ですね!
トム・ハンクスは、「フィラデルフィア」「フォレストガンプ一期一会」で2年連続のアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
◆マイケル・ホーヴァス(トム・サイズモア)は、ミラー大尉の右腕的な存在で、冗談も言いつつ頼りにされています。
トム・サイズモアは、「ヒート」「ブラックホークダン」で良い味出していましたね。私の大好きな俳優の一人です。
◆リチャード・ライベン(エドワード・バーンズ)は、思ったことをすぐに口に出してしまう直情的な兵士です。
俳優だけではなく監督としても活躍しているようですね。
高い声と甘いルックスでコンスタントに映画にも出演していました。
◆ダニエル・ジャクソン(バリー・ペッパー)は、狙った獲物は逃がさない狙撃兵役で、クリストファーウォーケンに似た感じがステキですね。
◆スタンリー・メリッシュ(アダム・ゴールドバーグ)は、ユダヤ系ということもあり、ドイツが大嫌い。
ドイツ兵に向かって、ダビデの星のネックレスを見せて「自分はユダヤ人」と言うシーンは、オチャメです♪
◆エイドリアン・カパーゾ(ヴィン・ディーゼル)は、途中フランス人の子供を救うシーンがあるのですが、とても人情味あふれる役ですね。
映画「ワイルド・スピード」でご存知の方も多いのでは?
◆アーウィン・ウェイド(ジョバンニ・リビシ)は、衛生兵で、人当たりの良い好青年です。
「アバター」「L.Aギャングストーリー」「Ted」など映画にも多く出演していますが、ドラマでも「フレンズ」「Xファイル」「シカゴホープ」などのゲスト役などで出演しています。
◆ティモシー・アパム(ジェレミー・デイビス)は、気弱な通訳で実戦がなく、いつも不安でいっぱいでしたが、最後にケリをつけてくれましたね。
映画の他に、ドラマ「LOST」シリーズに出演しています。
映画「プライベート・ライアン」は、第71回アカデミー賞(1999年)で、11部門ノミネート、監督賞、撮影賞、編集賞、音響賞、音響効果編集賞受賞しています。
では、これから映画「プライベート・ライアン」のあらすじや感想をご紹介しますね。
2)映画「プライベート・ライアン」のあらすじ
まず、映画プライベート・ライアンのあらすじをご紹介しますね。
ネタバレはしないのでご安心ください。
ある日、一人の老人が家族を連れて墓地を訪ねています。
一人の兵士の墓の前に立ち止まると、涙が止まりません。
今自分が生きているのは、この男性のおかげだと強く感じながら、昔を思い出します。
時は、1944年6月、アメリカは、第二次世界大戦でノルマンディー上陸作戦を成功させましたが、多くの死者を出してしまいました。
そんな中、アメリカ陸軍参謀総長のもとに1通の手紙が届きます。
ライアン兄弟4名のうち3名の戦死報告を母親に伝えないといけない。
母親の心情を察すると、4人目の息子だけでも助けてあげたいという気持ちから、軍にこの4人目のジェームズ・ライアンの捜索と母国への帰還をさせるように命じました。
命令を受けたミラー大尉は、7名の部下を連れてジェームズ・ライアン二等兵の救出に向かいます。
道中は、味方がドイツ軍と戦闘中です。
任務だけ遂行すればよいという部下の声もありましたが、ミラーは胸を張って帰国したいという気持ちから、味方を見捨てることはせず、一緒に戦うことを決めました。
ある村でフランス人の家族が子供を保護してくれと頼んできますが、ミラー大尉は保護しようとするカパーゾに「預かるな」と告げます。
しかし、カパーゾは子供を助けようとしましたが、急に銃撃戦が始まり撃たれてしまい、戦死してしまいます。
その場は、狙撃手ダニエル・ジャクソンが敵の狙撃手を仕留めました。
ミラー大尉たちは、ライアン二等兵がいるであろう部隊にたどり着き、ジェームズ・ライアンに会うことができました。
しかし、彼は同姓同名の違うライアンでした。
周りの情報収集で、ライアンは第101空挺師団にいると聞いたミラーたちはそこに向かいます。
果たしてミラー大尉たち8名は、ライアン二等兵を無事に見つけ出し、母国に帰還させることができるのでしょうか?
3)映画「プライベート・ライアン」の感想
次に映画「プライベート・ライアン」の感想をご紹介しますね。
冒頭の20分間は、あまりにも激しい戦闘シーンで見続けるのが辛くなってきました。
人間の命ってこんなに簡単に無くなってしまうんだな。
海で吐きながらボートに揺られ、いざ上陸となったら、敵の弾が飛んできて、次から次へと人が死んでゆきます。
カメラ自身が兵士と一緒に動いているので、とても臨場感があり、水の中で兵士がもがくシーンは、こちらも苦しくなり、地上で撃たれ腕がもげたり、内臓が飛び出ている兵士を見ると目を背けてしまうほどです。
そんな命の軽さを見せつけられた後に、1名を助けるために8名が命を張るという、なんとも理不尽な命令・・・。
しかし、衛生兵のウェイドが撃たれて、身体から血が止まらない時に、仲間全員が周りに集まり、無理だとわかっていながら血が止まるように押さえつけたり、モルヒネ打ったり、話しかけます。
このシーンは、一人の人間が死にそうな時に、必死になって助けようとする人間の中の失われていない何かを見せてくれたように思えます。
ある時、ライベンは、ミラー大尉に質問します。
「なぜ1人の兵士の為に8名が危険を冒す必要があるのか? 中隊長(ミラー大尉)はぼやくことはないのですか?」と。
ミラーは、「上官は、さらに上の者にぼやくことはあっても、部下の前ではぼやかない」と言います。
部下7名の様々な不満をすべて自分の中で抱えながら、任務遂行のために突き進んでいるミラー大尉に、7名が信頼を寄せるのもわかりますよね。
そして、後半ミラー大尉は言います。
「本当は、ライアンなんてどうでもよい、私は課せられた任務を終え、無事に妻の元へ胸を張って帰れればいいんだ」と。
上からの命令は絶対です。
なら、その任務がどんなものだろうと、無事に終わらせて早く家族の元へ帰りたい・・・、そんなミラー大尉の気持ちがとても伝わってきます。
そもそも、多くの兵士が死んでいる中、一人の兵士を救えというミッションは、軍の国民に向けてのプロパガンダに他ならないと思います。
「何か良い美談はないか」と、あちこち探していたのではないでしょうか?
途中、兵士たちがやたら「フーバー」って叫んでいるのですが、これについて調べてみると、Fucked Up Beyond All Recognition.の略で「ふざけて、ばかげて、理解を超えている」という意味だそうです。
1名の兵士を助けるために8名が危険を冒すことに理解ができないライベンが、ミラーに「任務がフーバーであっても、命令にしたがうのですか」と聞きます。
ミラーは、「フーバーな任務だと思うなら、特にそうだ」と答えるのでした。
通訳で実践のないアパムは、最初その言葉を辞書などで調べても出てこないと悩みますが、最後の実践の時にわかるんですね。
このアパムは、一番人間らしいのかもしれません。
心優しさを敵に見せたけど、その代償が後で大きくのしかかってきます。
でも、最後にケリをつけたところは、なぜかホッとしました。
ホッとしたというのは少し違うかもしれませんが、戦争は人間を壊します。
どこかで自分を正当化する理由を見つけなければ、前に進めないんだなと感じました。
戦争映画に興味ある方は、下記記事にまとめている作品も見てみてください。
👇
4)映画「プライベート・ライアン」の口コミ
次に映画「プライベート・ライアン」の口コミをご紹介しますね。
【プライベート・ライアン】1998年
— ごんピクシー 映画野郎Aチーム (@grandir88) February 4, 2021
開始直後から凄まじい。
約20年振りに観るからライアン救出に向かう8人がどうなるのか全く覚えていなかった。
戦争の悲惨さをリアルに伝えつつ、3時間弱惹きつける怪作。
書ききれないが随所に名言があった。
やっぱりトム・ハンクスって凄いよね。 pic.twitter.com/5IBmSwH0fM
【プライベートライアン(1998)】
— 戦争映画 名セリフbot (@warfilm_bot) March 16, 2020
『・・・救う価値のある奴かな?生き延びて将来、難病の薬や、切れない電球を発明する奴か?ベッキオやカパーゾ10人分に値する男じゃなきゃ・・・。』(ミラー大尉)
※ホーヴァス軍曹との会話。ライアン二等兵と、犠牲になったベッキオ、カパーゾについて
AmazonPrimeでプライベートライアンあったから久しぶりに見たけどいつ見ても名作🥺🥺🥺 pic.twitter.com/LQCI39uXtb
— hibiki1103🙏🖤 (@hibiki11031) February 11, 2021
5)まとめ
いかがでしたか?
映画「プライベート・ライアン」のあらすじ、感想などをご紹介しました。
冒頭シーンのリアリティあふれる衝撃的な戦闘シーンは、多くの兵士が湯水のごとく次々と殺されていき、そのあとからは一人一人の兵士が死ぬシーンにバックグラウンド(合間の会話など)を盛り込んでいきます。
ライアン二等兵一人を救い出す任務を、ミラー大尉たち8名は、それぞれに自分の中で納得はしないけど無理やり納得させて遂行していく姿は、胸を打ちました。
元教師で、家族を愛するミラー大尉が上官だったからこそ、なしえることができたミッションだと感じました。
これからも、いろいろなことを教えてくれる戦争映画を観たいと思います。
戦争映画に興味ある方は、下記記事にまとめている作品も見てみてください。
👇