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今迄も、これからも、そしていつまでも。〜仮面ライダーBLACK〜
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今回Twitterのフォロワーさんの作品への思いを募ったブログを拝読させて頂き、自分も気持ちを整理したいという一心で、急遽ではありますがこちらのブログにて自分の1番生きてきた中で思いを寄せてきた作品について語ろうと思います。
『仮面ライダーBLACK』との出会い
1987年10月から1988年10月の1年間全51話+1話合計52話放送していた仮面ライダーBLACK。現在21歳の自分はリアタイをするには不可能な年代の仮面ライダーです。
僕の生まれた時期は、なんと僕は仮面ライダーアギトの最終回放送日(2002-1/27)に生まれた為、龍騎からが馴染みのライダーであります。しかしその頃はまだ小さい頃だった為仮面ライダーという作品に出会っていませんでした。
自分が生まれ4年後、当時4歳。僕は自分の家の戸棚の中にたくさんの父親が録り溜めに録り溜めた数々の特撮作品のVHSを目にしました。仮面ライダーV3から仮面ライダーJまでのVHS、他にもメタルヒーローやウルトラマンなどのVHSが並んでいました。そこで初めて見た仮面ライダー作品が『仮面ライダーBLACK』。これが仮面ライダーBLACKとの出会いでした。(ちなみに初めて見た特撮作品はBLACKの前にビーファイターがあります。)
幼稚園や学校が終わって帰ってきては暇な時間に仮面ライダーBLACKを見て、その日見たい分終われば部屋で変身ごっこをしたりしていた記憶が今でも微かに蘇ります。
仮面ライダーBLACKの魅力
個人的に自分が4歳の頃からずっと見返してきたBLACKに対する魅力は4つだと思っています。
・デザイン
・ヒーローとダークヒーローの描き方
・ふたつのバイク
・挿入歌
・デザインの魅力
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現代も仮面ライダーギーツという新たなライダーも含め数々の仮面ライダーの作品が生まれてきました。その中でも飛びっきりデザインは仮面ライダーBLACKが一番カッコイイと思っています。(自分がいちばん馴染みあるって言うことももちろんあります。)
仮面ライダーBLACKは知ってる人は多いと思います。
藤岡弘氏が演じた初代仮面ライダーから始まったテレビシリーズの仮面ライダー。BLACKはその仮面ライダーシリーズ9番目の仮面ライダースーパー1から6年期間が空いてのTVシリーズ。
その6年空いた中に仮面ライダーZXはありますがそれを除くとテレビシリーズではかなり期間が空いてました。
そこで出来たテーマが『原点回帰』。仮面ライダーBLACKの別名は仮面ライダー0号とも言われています。(シンの方では無いですよ。)
原点回帰ということで、デザインはもちろんバッタ。そして過去の作品とは違った点は、これまでのライダーはどこかスーツを着ている感がありました。マフラーやスーツ、グローブなど。しかしこの仮面ライダーBLACKは今で言う「生物感」のあるデザイン。関節の間に見える筋のようなデザイン。バッタの血の色をしたボディ。(放送前特番にて「バッタの血液は黒だ」という引用がある)そこが1番の魅力と感じています。
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それに対して秘密結社ゴルゴムの次期創世王候補としてBLACKに敵対するシャドームーンのデザインは、生物感のあるBLACKに相反して機械的な姿。
これも作品の良さを引き出しているひとつの点だと思います。
BLACKは改造途中に脱出し、三神官の前でバッタ男から進化して仮面ライダーBLACKへ変身し、自我を保ってるのに対し、シャドームーンは妹の秋月杏子の生命エネルギーや三神官の天の石 地の石 海の石 のエネルギーで復活を遂げ完全に秋月信彦としての自我を失った冷徹な王。
自身の意思で動く生物感あるBLACKに対して、自身の意思ではなく完全に冷徹な次期創世王候補の1人の王と化したシャドームーン。
この2人のデザインはストーリーに相まって魅力を引き出しまくってると感じます。
・ヒーローとダークヒーローの描き方の魅力
シャドームーンの登場以降、現代に至るまで数々の仮面ライダーに対するアンチヒーローいわゆる「ダークライダー」が現れました。しかしやはり飛び抜けてダークヒーローとしての魅力が強かったのはシャドームーンだと思います。
『仮面ライダーBLACK』という作品は原作や後に作成されたBLACKSUNも同じ、兄弟同然に育った2人の幼なじみが創世王候補としてぶつかり合うという今の現代では考えられない悲しく切ないストーリーです。
正直自分の感じるところ最近のダークライダーは、凄く口を悪くいうと『悪役がベルト巻いて変身すればダークライダー』という感じがすごくします。
仮面ライダーBLACKというヒーロー
個人的に今自分がヒーローに対する憧れは全て仮面ライダーBLACK/南光太郎が始まりだったと思います。
自分は色んなヒーロー作品が好きですが、やはりヒーローと言えば人類の平和を脅かす悪の前に颯爽と登場し立ち向かうというシチュエーションでした。まさに仮面ライダーBLACKがそうなのです。
街に現れたゴルゴム怪人に立ち向かい、人々や子供たちを救う。そういう姿が好きでした。
僕が1番BLACKを好きになった瞬間は、ビルゲニアにはなったあのセリフです。
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『貴様のような悪魔がいる限り、俺は何度でも蘇る!』
次期創世王になるために人々を襲ったり、街を襲ったり、どんな手でも使ってくるビルゲニアに対し放ったこのセリフ。毎度見返す度に痺れます。
ですが子供の頃衝撃的だったことがありました。もうお分かりでしょう。
仮面ライダーBLACK 第47話
『ライダー死す』
憧れのヒーローがまさかの敗北。そして死亡。当時仮面ライダーBLACK大好きだった自分は見進めていくうちにこの回に到達し絶望したのを覚えてます。
逆に49話の仮面ライダーBLACK復活シーンはその絶望をかき消してくれました。
シャドームーンというダークヒーロー
仮面ライダーBLACK47話『ライダー死す』にてキングストーンを取り出そうとした時に一瞬光太郎の姿を目にした時に『だが出来ない。』とキングストーンを取らずに消えたシーン。
初めて見た時には、まだどこか秋月信彦の心が残っていると願っていました。
秋月信彦の意思を失い創世王の下で操られているシャドームーンをいつか救える日が来るとずっと願ってましたが、結果最終回までその日が来ることはなかった。
最終決戦で、シャドームーンがブラックに対して『俺はお前が憎い。』 とはなったシーン。
19歳まで兄弟同然に育った信彦が光太郎に対して最終的にこうなってしまうのかと思うと見返す度に涙してしまう。
シャドームーンに対するどこかまだ信彦の心が残っているのかという願いと、光太郎との悲しい運命がひとつの魅力と感じています。
・ふたつのバイクの魅力
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仮面ライダーBLACKのもうひとつの魅力はやはりバイクですね。
仮面ライダーはもとよりバイクあってこその存在ではありますが、過去と違ってBLACKにあるさらなる魅力はバイクに意思があること。
次期創世王専用マシンとして作られたバトルホッパー、文明破壊用マシンとして作られたロードセクター。どちらも光太郎と意思疎通して何度も危機を乗り越えて来ましたね。
それがBLACKのいちばん強い魅力だと思います。
BLACKを履修した方ならご存知の通り、52話のあのシーンは本当に名シーンですよね。
「バトルホッパーが泣いている。」
バイクに対して泣いているという表現。
そしてバトルホッパーがシャドームーン諸共自爆したあと、、、
『ライダーありがとう。』
初めてバイクが喋った。本当にこのシーンは泣きましたし、これがあるから仮面ライダーはやはりバイクと1セットで魅力が増すんだなぁと感じております。
・挿入歌の魅力
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BLACKの魅力はアクションやバイクに収まらず数々の挿入歌がいいんですよね。
ブラックホールメッセージや 仮面ライダーBLACK〜星のララバイ〜など
最近のライダーはこのライダーと言えばこれ!っていう曲がないと感じるのは、これが一番かもしれません。
BLACKと言えば、ゴルゴム登場の時にBLACKACTIONが流れたり、変身の際は変身!ライダーブラック!が流れたり、お決まりのソングがあったのがやはり印象付けという点でもかなりいい効果があったと思います。
自分の好きな作品と周りの好きな作品
先にも記述させていただいた通り、仮面ライダーBLACKは自分の生まれる15年前の作品です。なので普通は僕の世代は龍騎やファイズ、小学校に上がった辺りだとカブトや電王とかが1番世代のライダーになります。
なので小学生の頃周りに少しばかりは仮面ライダー好きはいましたが、やはり話題に上がるのは『カブトゼクターがさぁ、、、』『モモタロスはね、、、』とその世代の作品ばかり。小学校に上がる頃にはブラック以外にRXや昭和ライダーも履修し始めていた僕は、もちろん当時のものも見てはいましたが、自分の知っている過去の作品の話題を出すと当然誰も知るわけがありません。自分の生まれる15年前の作品なのですから。それもありなかなか馴染めないことが結構ありました。
これについて話すと長くなるので割愛しますが、仮面ライダーだけではなくメタルヒーローやアニメなど自分の生まれる前の作品を好みがちの僕は結構浮いた存在だったかもしれません。
ただ変わらなかったのは自分はその作品が好きだってこと。それは変わらず、学校から帰ればVHSで昭和ライダーを履修し、小学校を卒業する頃には昭和ライダーをJまで見終わっていました
結構自分は雑食なタイプなため色んな作品を見てはそれにハマる傾向があるのですが、やはりBLACKそしてBLACKRXはそれらの作品の頂点に立っていました。
なので、中学以降も何度も何度もBLACKを見返していました。あの日までは。
大好きな作品に対する迷い
(注意、ここでかなり言葉が荒れてしまうと思いますし、見たくないような内容に触れると思いますので嫌だと思ったらブラウザバックてください。)
それは約2年前です。それまでは仮面ライダーBLACK大好きな青年として日々暮らしていた時にあの件の記事がTwitterに流れ込んできました。
『倉田てつを氏の炎上』
もうみなさんはご存知でしょう。バスツアー、著作権、、、。
仮面ライダーに携わる方々が不祥事を起こした事件のニューを度々それまでありましたが、大抵「残念だなぁ」で終わってました。
ですが例の倉田てつを氏の件を目にした時膝から落ちました。
初めて見た仮面ライダーであるBLACKを演じた倉田てつをさんは自分にとって初めて出会ったヒーローでもある存在で、その頃社会人として歩み始めた頃の自分にとって1番ダメージがでかかった1件でした。
いずれお金貯めたら、倉田てつを氏が経営するステーキ屋『ビリーザキッド』にも足を運んでみたいと思っていました。そこにならブラックの展示や願わくば倉田てつを氏にも会いたいと思っていました。
しかしそこで飛び込んでくるニュース。まぁその著作権侵害だとか、課金要求とかまぁたしかに悪いは悪いけど1番ダメージ大きかったのは
『俺仮面ライダーの話好きじゃないから。たまたま昔やってただけだから。』
この一言で自分は人生最大の絶望を経験しました。(昔の話を蒸し返すようになってしまい大変申し訳ないです)
それまで数々の場で南光太郎として姿を現したり、1件の中にもあるバスツアーもBLACKRXの名があったり、経営しているビリーザキッドではそれを踏襲したステーキも作ったりと、数々の場で南光太郎、そして仮面ライダーBLACK/BLACKRXであったことを活かしてきたのに、こんなこと言っちゃったの?と思いました。
最終的には謝罪がありましたが、僕はこの件があって以来BLACKを見返すことをしなくなってしまいました。
仮面ライダーBLACKを見返す度にどこか必ずこの件を思い出してしまう。それもあり少しの期間BLACK、BLACKRXを見返すことをやめてしまいました。
正直なところ今でも気持ちの整理はできていませんが当時よりは落ち着きました。
ですがこの記事を書くにあたり気持ちの整理もしたかった為あの件に関しての記事を見返すと本当に辛かった。
あの件に対して吹っ切れるまで恐らく体感約1年近くはかかったんじゃないかと思います。
でもいつまでも引きずっては居られないと思い、最終的に昨年BLACKSUNが放送される前にあの件以来久しぶりにBLACKを見返しました。
そこで思ったのです。本当は思いたくありませんでしたが、
「僕が好きなのは『南光太郎』だ。」
と。すごく難しい思いでした。実写である以上その演じた俳優さんに感情移入してしまいますし、何より好きな作品のキャラを演じた人を好きになるのは当然。
ですが結果今回のような絶望を味わうことになってしまった。(全部が全部ではありませんが。)、そうこうして数々の葛藤の末、僕はこのような思いに行き着きました。
そんな中始まった『仮面ライダーBLACKSUN』
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昨年仮面ライダー50周年を迎えて公開されたBLACKSUN。初めてこの企画を知った時は正直めちゃくちゃ楽しみでした。なんてったって自分が好きな作品のリブートですから。だから尚更楽しみでした。がその時期に例の件で色々精神に来てた自分は公開の2ヶ月くらい前までは見ないでおこうと思ってた時期もありました。
しかしキャストは全く別の人であったのが功を奏したのか、個人的にそこで気持ちに一区切り出来たのでは無いかとおもいます。
もしあそこでBLACKSUNに倉田てつを氏が出てきたら、、、なんて考える日もあったり。
ただBLACKSUNを見て思いました。僕は死ぬほどBLACKが好きだったんだと。改めて再確認出来ました。
総括
あれから三年近く経った今はあの件に関してはあまり触れないでおこうとしています。何せ自分をここまで特撮の世界へ誘った作品の一つでもあり仮面ライダーという作品の中でも1番好きな作品の主人公なのだから。
初めて見た特撮作品は『重甲ビーファイター』。でも1番特撮で好きになったは『仮面ライダーBLACK』。その事実が変わることは一生ないです。
だからこれからも仮面ライダーBLACKは愛する作品ですし、南光太郎は僕の1番のヒーロー、そして倉田てつをさんも僕の初めて出会ったヒーローです。その思いに変わりはありません。
長きに渡り自分語りなブログご閲覧頂きありがとうございました。
たまには自分の思いを高じて文にして整理するのもいいですね。
少し語彙力死んでるとこも多々あったと思いますがご了承ください。