多分、風が吹いているんだと思います
早いもので、こちらに来てからまもなく1年が経というとしています。
住む土地を変え、朝起きてから夜眠るまでの過ごし方も一変し、
関わる人も、触れる情報※1にも、
当然見る景色も、移動手段※2も変わるどころか、激変しました。
正真正銘、THE地方の住人となり、
今やWEB広告はおろか、googleがオススメしてくるコンテンツ記事の多くは
「移住」や「ワーケーション」に絡むものになりました。
とはいえ、言うほどの当事者感は未だ不思議と湧いてきていない、
そんな今日この頃です。
あっ1つだけ、是非とも「移住」に絡んだ記事で取り上げてほしいのは、都会の会社を退職して地方に来た場合、ノーガードでいると、まじで税金大変です←私イマココ
前年めっちゃ稼いでた自慢では決してなくて、
地方は「ヒトより建造物」に投資する傾向にあり
人件費の相場がとにかく安いのと、
結構様々な「自称コンサル※3」に荒らされてもいるので都会で得たノウハウを地方に。。。という文脈で持ち込もうとしても、恐らく警戒されます。
マーケットサイズも小さく、様々な単価も低い※4ビジネスが都会の会社員のような形で稼働するかというと、けっこう厳しいものがあるかもしれません。
よって前年収よりも収入が減る→税金とかたーいへん!というループに備えてそれなりの資金、資産を持っておくことをおすすめします。
そんなこんなで、私の2021年はそもそもは結構のんびりと過ごすつもりでした。
・・・・そう「つもり」だったんですけど、
2021年12月現在は結構忙しく、そして楽しく仕事もさせていただいております。
そもそもビジョンドリブンな会社や人を見つけたら、勝手に贔屓してしまう私です。※4
有り難いことに、こちらに戻ってきてからも、そんな素敵な人々との沢山の出会いに恵まれ、
なんというか原点回帰に近いようなお仕事をさせていただいています。
そんな贔屓の対象の一つに、
「藍の村観光株式会社」という会社があります。
その社長である藤川さんとは、最初は通信販売のご相談でお話を伺っていました。
そもそも実は藤川さんのお父様から、幼いころ剣道を教わっていたり、弟さんとは小学校の同級生だったりと、小さな町の中でゆるーく繋がっていたものの、現在の社長である藤川さんとしっかりお話をさせていただくのは今回が初めてでした。
その藤川さんの、まぁ熱いこと(笑)
そしてなんとも味わい深く、面白い。
私もまぁまぁ熱い系の経営者でしたけれど、
その上を行くパッションとピュアな好奇心の塊で、ビジョナリーでもある。
ということで、通信販売の前に「そもそも御社はどこを目指しているんですか?」という問いから始まる会話を3時間から4時間。
過去、現在、未来、そしてここではない何処かの話まで、縦横無尽に駆け巡る話をライブのように掛け合いながら、そこで伺った話の要点をスライドにまとめて、「こういうことですかね?」と示していく。
その反応速度がまた大変早く、また意思決定もほぼ一瞬でなされるので、
後半は高速卓球ラリーのようなやり取りになりました。(あー楽しい)
そんな作業を数回やり取りしたあとで、
「それ、コーポレートサイトにしたらどうでしょう?」となり
できたのがこちらのサイトになります。
このサイト制作に際しては、前職から信頼厚く、そして友人でもあるデザイナーの郷さんにディレクションを依頼。
写真はやっぱり岡本さんでしょ!ということで
天草の魅力再発見並みの撮影ツアーを敢行し、2泊3日天草の端から端まで私も見たことのない景色を沢山カメラに収めてもらいました。
ちなみに私はライティングを担当しました。
そんな仕事もありつつ、今は藍の村観光株式会社の若いメンバー(PCもメールアドレスも持っていない)育成を兼ねたプロジェクトの支援も担当させていただいたり、色々とかなり中に入り込んだ経営支援を行わせていただいています。
↑これもそのプロジェクトの一つ。
商品企画から調達、生産の他(シェフがひとつひとつ調理!)
プロジェクトメンバーがシュリンク加工、発送作業まで頑張ってます!
「スキル」よりも「主体性」をモットーに、
ビジネスが、そしてひとつひとつのプロジェクトがどのように立ち上がり、どんな手法を使って遂行し、そして目標を達成していくのか?について、まさにアクションラーニングで進めていく日々は、通常業務もある中でとても負荷がかかっているんだと思いますが、だからこど価値ある経験の一つにしてあげたいと心から思ってサポートしています。
ここまで書いても、2021年の出来事はほんの一部に過ぎません。
なんだかんだで東京にも4回は行ってますし、そこでのサポートの話もまた近々アップしたいと思います。
風の時代とも言われる今、私は私自身に風を起こせているのかどうかと言えば、きっと風は吹いているんだと思います。
そもそも風は不均一を解消しようとして生まれるもの。
温かさと冷たさ。
その不均衡を解消しようとして生まれるのが風なのであれば
二項対立ではたどり着けない豊饒こそ風なのだから。
私はきっとこれからも、
複雑なものを複雑なままに受け入れる自然の態度にこそ敬意を払いたいと
そんな風に思っています。