【博士? ナンジャモ? ジャッジマン?】ドローサポートについて考える
こんにちは、Y氏です。
noteをご覧いただきありがとうございます。
前回、私のメインデッキ「アルセウスヌメルゴン」について理解を深めようとnoteにまとめました。それから2度ジムバトルに出たところ、1度目は優勝(7人参加)、2度目は4位(14人参加)と自分にしては良い成績を残すことができました。サイドプランやデッキの動かし方を整理し、理解できたことが要因だったと思います。
しかし、負けたゲームのうち1つが酷いものでした。アルセウスVでスタートしたにも関わらず、『4ターンほどボールもドロサポも全く引けず、ホシガリスが巣穴に隠して山を掘り続けるだけ』という未曽有の大事故で、サイド3-6の敗戦。何もできず負けたこの時、ふと思いました。
『自分はドロサポの役割や採用枚数の理由をちゃんと理解できているのか?』
テキストをさっと見て、そのカードが強いかそうでないかは理解しているつもりでした。しかし「このドロサポの強みは何なのか?」「なぜ採用枚数は〇枚なのか?」など、細かいところを考えてデッキに組み込んだ記憶が、そういえばありませんでした。
そこで今回は、環境に多く存在するドロサポの【長所】【短所】【採用枚数の考え方】について、自分なりの考えを整理していきます。その上で、【採用枚数を増やす要因・減らす要因】を挙げ、最終的な採用枚数の考え方を【まとめ】として個々に挙げていきます。
このnoteはあくまでも個人のメモ程度なので、至らぬ点もあるかと思います。ですがそれは、まだ私がそのレベルに達していないものだと思っていただければ幸いです。
■主なドローサポート
▽博士の研究
ポケカのドロサポの代名詞とも言えるカード。
【長所】
・手札をすべて切る代わりに7枚縦引きできる。手札がない場合や有効札がない場合にはこれ以上ないほど強力。引いた7枚によっては形勢を逆転することも可能。
【短所】
・「ボスの指令」や1枚採用のカードなど、後々使いたいカードが手札にあるときにおいそれと使えない。博士を多く使用するときは「ともだちてちょう」や「すごいつりざお」の採用が必須になる。
【採用枚数の考え方】
基準の枚数は3枚。3枚採用であれば枠を圧迫せず、最初の手札7枚の中に27%の確率で入ってくる。ボールを1枚も引けなかったとしても、約1/4の確率で事故を防げるのは大きいと考えた。ここから「採用を増やす要因」と「減らす要因」を考えて、最終的な枚数を決めていく。
《増やす要因》
・とにかく手札を入れ替えてデッキを回転させたい。
・ポケモンやエネルギーをトラッシュすることでギミックが発動するデッキを使う。
・ポケモンやグッズの採用枚数に余裕があり、それらをトラッシュするよりも山札を掘り進めるメリットの方が大きい。
《減らす要因》
・「すごいつりざお」「ともだちてちょう」「クララ」のようなリソース回復カードの採用が少ない。
・1枚採用のカードやトラッシュしたくないカードが多い。
・ネオラントVを採用しており、必要な時にタッチしやすい。
・他のドロサポやドロー系システムポケモンを採用している。
【まとめ】
強いカードではあるが、箇条書きにすると採用を減らす理由の方が多い。今後は博士を1~2枚程度にして、他のドロサポをメインに使うことも考えた方がいいのかもしれない。
▽ナンジャモ
新時代のマリィ。
【長所】
・手札をトラッシュに送らずにリフレッシュできる。序盤で使えば5~6枚を引くことができる。
・手札干渉が可能。終盤に使えば戦況を変えることもできる。
【短所】
・使いどころを間違えると自分が苦しくなったり、相手を助けてしまいかねない。
【採用枚数の考え方】
基準の枚数は3枚。理由は博士と同様で、序盤に動くために必要なカードであるため。
《増やす要因》
・とにかく手札を入れ替えてデッキを回転させたい。
・1枚採用のカードやトラッシュしたくないカードが多い。
・手札干渉の手段を増やしたい。
《減らす要因》
・他のドロサポやドロー系システムポケモンを採用している。
【まとめ】
整理してみると、増やしたい理由はあっても減らしたい理由は見当たらなかった。3~4枚採用を基準にしてもいいのかも。
▽ジャッジマン
マリィがレギュ落ちしてしばらく一線級にいたカード。
【長所】
・手札をトラッシュに送らずにリフレッシュできる。序盤~終盤を問わずに同じ効果を出せるので使いやすい。
・手札干渉が可能。
【短所】
・4枚しか引けない。シャッフルしてから引き直すので、手札が多いときに使うと戻したカードを引いてしまうこともある。
【採用枚数の考え方】
基準の枚数は2枚。博士やナンジャモほどドロサポとしてのパワーが強くないため、積極的には採用しない。
《増やす要因》
・1枚採用のカードやトラッシュしたくないカードが多い。
・手札干渉の手段を増やしたい。
《減らす要因》
・序盤にやりたいことが多く、リフレッシュ後の手札4枚では到底間に合わないデッキを使う。
・他のドロサポやドロー系システムポケモンを採用している。
【まとめ】
ジャッジマンはドロサポというより妨害札と考えていいかもしれない。妨害に特化するデッキでは4枚採用、それ以外のデッキでは空いた枠に1~2枚採用と、メリハリをつけると良いのではないかと感じた。
▽さぎょういん
雪道を撤去するのが主な仕事。
【長所】
・相手に有利に働くスタジアム(対パオジアンexでのスケーターズパーク、対悪リザードンexでのマグマの滝壺等)や、自分のデッキの動きを制限するスタジアム(頂への雪道、シンオウ神殿、ポケモンリーグ本部等)を除外できる。
【短所】
・スタジアム除外が任意ではないので、自分に有利に働くスタジアムを除外してしまうこともある。
・ドロー枚数が物足りない。
【採用枚数の考え方】
基準の枚数は0~2枚。上記のようにスタジアムを除外することが役割なので、必要であれば採用、それ以外では採用しないとはっきりしている。
《増やす要因》
・自分のデッキを封殺する天敵スタジアムが存在する。
・ドロー系システムポケモンを多く採用しており、ドローをそちらに任せることができる。
《減らす要因》
・自分に有利なスタジアムを多く採用している。
・天敵スタジアムに対して、別の手段で除外を狙うことができる。(ピジョットex、ルギアVSTAR、ロストスイーパー、他のスタジアムで張り替え等)
【まとめ】
さぎょういんもジャッジマンと同じく、ドロサポというよりはスタジアムを除去するカードにおまけでドロー効果がついていると思った方がいいのかもしれない。ただしデッキによっては「頂への雪道」「シンオウ神殿」がリーサルとなるので、それらを対策する際には多めに採用すると良いと感じた。
▽セレナ
ドローもできるリトルボス。
【長所】
・ポケモンV限定のボスの指令と、手札トラッシュ機能付きはたらくまえばを兼ね備えている。
【短所】
・ex環境になってきた影響で相対的にVが少なくなり、呼び出しの効果が弱体化してしまっている。また手札を引ける上限が5枚なので、使い時によってはパワーを発揮できない。
【採用枚数の考え方】
基準の枚数は0~2枚。現環境は少しずつポケモンexが増えており、セレナの呼び出し効果が徐々に弱くなっていくことが考えられる。対して、トラッシュとドローを兼ね備えた効果を持っているので、特定のカードをトラッシュに送るデッキ(ルギア、だんけつのつばさ等)ではまだ活躍の場があると考えている。
《増やす要因》
・ポケモンVに対して強く出たいデッキを使う。
・特定のカードをトラッシュに送ることでコンボが発動するデッキを使う。
《減らす要因》
・ポケモンexに対して強く出られないデッキを使う。
・ボスの指令を多く採用している。
・他のドロサポやドロー系システムポケモンを採用している。
【まとめ】
明確にポケモンVを標的にするデッキや、前述のルギアではまだ役割がありそう。しかし現状は手札をトラッシュする手段が多く、採用がなくなっても不思議ではない。
▽アクロマの実験
ロスト軸では4枚必須。
【長所】
・上から5枚を縦引きし、任意の3枚を選ぶことができる破格の性能。使わないカードをロストゾーンに送れば、手札干渉にも強くなる。
【短所】
・必ず2枚をロストゾーンに送らなければならないので、必要なカードや1枚採用のカードを同時に引いてしまった時の判断が難しい。
【採用枚数の考え方】
基準の枚数は0枚or4枚。ロスト軸では4枚必要なカードであり、それ以外のデッキでは必要ないカードだと考えている。
《増やす要因》
・ロストギミックを使用する。
・1枚採用のメタカードなど、対面によっては使わないことが明確で、ロストゾーンに送っても問題ないカードが多い。
《減らす要因》
・残しておきたいカードが多く、ロストゾーンに送っても問題ないカードが少ない。
【まとめ】
『ロストゾーンに送る』=そのゲームでは使用できないが、「すごいつりざお」や「ともだちてちょう」を使うことができないデッキではトラッシュもロストゾーンとそう大差ない状態になる。序盤でも中盤でもメリットが大きいカードなので、ロスト軸以外のデッキに採用するのも考えても良いかもしれない。
■まとめと今後
今までデッキを組む時は、「とりあえず博士は3枚」「ボスは2枚くらい」「エネルギーは13枚前後」のようにある程度自分で決めた基準に沿って組んでいました。しかし今回ドロサポについて考え直したことで、「なぜこの枚数が必要なのか?」「なぜこのレシピは○枚採用なのか?」など、採用枚数について考えるようになりました。今後はサポートだけでなく、グッズやスタジアムの採用枚数の理解も深めていこうと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
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