サイコパスの悩み:意思決定したがり
サイコパシー傾向の高さゆえか、放っておけば私は合理的な回答に向かいがちです。
合理性を追求することは善か、悪か。そんな議論は正直どうでもいい。
合理性を追求すべき場面か、そうでない場面かに依存するでしょう(その考え自体が合理的なのかもしれません)。
私は、いつもそんな調子ですから、意思決定の際に、不本意に情動が混入するようなことはまずありません。
サイコパスが就いている職業の上位に、CEO、弁護士、外科医といった職業がランクインしているのも、最近は納得がいきます。情動で判断していると、仕事にならない職種もあるのです。
サイコパシー傾向の高さを社会に役立つように活用しようと思えば、大きな意思決定をともなうリスキーな仕事のほうが向いていると言えるでしょう。
ただし、意思決定するためには「立場」が必要です。一定以上の立場がないと、意思決定させてもらえません。
昔、私が宅急便のアルバイトをしていた頃、頭の中でセンター長にいつもダメ出しをしていました。
(そこで、その判断はないな。判断が遅い上に、状況を悪化させてるよ。)
一アルバイトにありながら、頭の中は現場の長になりきっていたわけです。
完全に、めんどくさい奴ですね。これでは、社会に軋轢を生むばかりでなかなか貢献できません。
こんな調子で、誇大な自己価値観でくすぶっているサイコパスが、たくさんいるんじゃないかと思うんです。
とはいえ、サイコパスは能力が高いわけでもないと言われています。IQは人並み。一般人と同じように、賢い人もいれば、賢くない人もいるわけです。
最悪の場合、社会と折り合いがつかないことを逆恨みし、何かのはずみで、自分の論理で犯罪に手を染めてしまったりする人もいるのでしょう。
「社会と折り合いがつかないことを逆恨みして犯罪に手を染める」なんてことは、サイコパスに限った話ではありません。ただ、サイコパスは自分の理屈でとんでもない意思決定をしてしまうかもしれない。そこが1番怖いところです。
かといって、「そんなに意思決定がしたいなら、意思決定させてあげるよ」というわけにもいかないのが社会の難しいところ。
意思決定するポジションに就くまでの過程が、合理的じゃなかったり。
私は、運よく、経営チームに入れていただきました。おかげで、仕事の中に重要な意思決定の機会を得ることができています。合理的な意思決定ができるという自分の長所をそれなりに発揮することができていると思います。ストレスフリーです。
人は、なんだかんだ置かれている環境次第。自分が活かされる環境にいるか、そうでないか。
世の中のいろんなことが、紙一重なんだろうなと思ったりするんです。
追伸
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