言葉は入れ物:言葉の意味以上に意味づけすることについて

「補欠」という言葉を大辞林で引くと、

① 欠けたものを補うこと。不足を補うこと。あなうめ。
② 正規の要員の補充のために待機させてある人。控えの人。予備の人。

とある。 


たとえば、仕事で何かあったときのために予備の人員として待機してもらう場面があったとする。

そのときに、「君は補欠で。」と言われるのと「何かあったときのために君は待機で。」と言われるのでは、何となく感じ方が違うのではないだろうか。

特に、スポーツなどで厳しい競争を経験した人は「補欠」という言葉に、マイナスの感情を抱きがちである。

分かりやすい例では、「補欠」は「部活のレギュラーになれず、補欠になった」といった競争に破れた存在というレッテルまで一緒に貼られたような気分になりがちである。

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