ライク・ア・ローリングストーン
「最近、性格が変わったんですよ」と知人が言いました。「どう変わったんですか?」と私は聞き返しました。
「ずっとまわりに気を遣ってばかりいたのですが、最近は合理的に判断できるようになりました」
判断基準の優先度が、感情よりも論理へと変わったらしい。確かに、感情優先だったさまざまな判断が論理優先になれば、性格が変わったかのように見えるでしょう。
そして、たとえば合理的に判断して付き合う人を変えたとなると、付き合う人が変わったその影響で、さらに性格が変わっていく。変化のスパイラルに入っていきます。
たとえば、毎晩酒を飲んでいた人が、思い切って酒をやめてみたら、毎朝気分よく目が覚めるようになって、気分が良いから運動するようになって、さらに気分がよくなる、とか。
ビジネス書を1冊読んでみたら、また次の本が読みたくなって、そうこう繰り返しているうちに、いつのまにか自分でビジネスを始めていた、とか。
人の性格というのは、キーとなる行動から連鎖して変化していくものなのだろうと思います(何をもって性格とするかは絶妙なところですが、ここでは行動の背景にある意識や判断の傾向とでも理解しておけばよいでしょう)。キーとなる行動を見つけると、あとは坂道を転がる石のように半自動的に変化する。
とはいえ、いろんな坂道があるので、単に転がっていけばいいってもんじゃない。納得のいく坂道を見つけることは案外難しいものです。
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