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役に立っていないと不安な生真面目な人

社会の役に立っていないと不安に感じる人がいるらしい。ずいぶん生真面目な人だ。

まず、「社会の役に立ちたい」というところからして、私からすればツッコミどころ満載である。一体いつどこの社会のことを言っているのだろうか。社会は常に動いている。今日正しいことは明日間違っているかもしれないか。今日の働きぶりが社会に役立ったとしても、明日は社会悪に加担した戦犯として扱われるかもしれない。「いや、日々やることを変えていくんだ」と常に社会にフィットさせていく意気込みを持っているのかもしれない。それはそれで、昨日やっていることと今日やっていることが180度変わったりするから信用ならない。炭素を排出するだけしておいて、脱炭素と旗を振るようなものである。

昨日今日という表現はさすがに極端ではあるが、今年来年みたいな時間軸で見れば急に現実味を帯びてくる。いずれにしても、社会の役に立ちたいというのは幻想を追いかけるようなものであることは間違いないだろう。

さて、屁理屈はこれぐらいにして、仮に普遍的な「社会の役に立つこと」というのがあったとしよう。社会の役に立つ、そういう役割に従事したいと本人が望む分には問題ないだろう。

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