間接的に否定する
「あの飯屋はまずい。1000円の価値はない。むしろ、1000円もらったって行きたくない!」
そんな直接的な否定をする場面は多くないかもしれない。けれど、私たちは日常的に否定しまくっているように見える。間接的にではあるが。
何かを選ぶということは、何かを選ばないということである。選ばなかった何かについて、いちいち説明を付け加えることはめずらしい。
たとえば、持ち家一軒家を大絶賛するとしよう。
「持ち家は土地が資産になるし、自由な家づくりができるし、管理費・修繕積立金もない!!」などと言っていると、否定する気はなくとも、間接的に賃貸を否定しているようにも受け取れる。「賃貸は資産にならないし、不自由だし、管理費かかるし…終わってない?」と言っているように聞こえる人も中にはいる。
本当は「賃貸は賃貸で良いところがあるよね」という価値観かもしれないのに、わざわざそれを言語化しなかったりする。言語化されなかった部分は、相手が自由に行間を読む。
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